こんにちは、阿久梨絵です!
駅で SUICA をタッチして改札に入り、
あとから新幹線の特急券を買って乗車──
目的地に着いて降りたら、「あれ?なんか運賃高くない?」
この記事では、SUICAで改札に入ってから新幹線に乗ると運賃が割高になる可能性と、通しで買うべき理由を、運賃設計とUXの視点から解説します。
結論:SUICA入場→新幹線乗車は“運賃が分断される”可能性あり
・SUICAで改札に入ると、在来線の乗車として記録される
・その後、新幹線の特急券を買って乗車しても、SUICAと特急券は連携しない
・結果として、在来線の初乗り運賃+新幹線の乗車券+特急券という“重複構造”になることがある
つまり、改札をSUICAで通ると、在来線の初乗りが発生してしまう──それが“余分な運賃”の正体
具体例:東京駅でSUICA入場→新幹線乗車→静岡駅で降車
| 行動 | 運賃処理 | 備考 |
|---|---|---|
| 東京駅でSUICA入場 | 在来線の初乗り(IC運賃) | 150円〜200円程度 |
| 新幹線特急券購入 | 新幹線の乗車券+特急券 | 通しで買えば乗車券に東京→静岡が含まれる |
| 静岡駅で新幹線改札を出る | 特急券で通過 | SUICAは使われない |
| 結果 | SUICAの初乗り+新幹線乗車券が重複 | 通しで買えば初乗りは不要だった |
このように、SUICAで改札に入ると“余分な初乗り”が発生する可能性がある
なぜ通しで買うべきなのか?
運賃が一体化される
・「乗車券+特急券」を通しで買えば、出発地から目的地までの運賃が一括処理される
・初乗りや区間分断が起こらないため、無駄な支払いが発生しない
改札の連携がスムーズ
・紙の切符やスマートEXなら、新幹線改札で一括処理される
・SUICAとの併用は、構造的に分断されやすい
UXとしての安心感
・通しで買えば、「どこで何を払っているか」が明確
・SUICA入場→特急券追加は、運賃構造が見えにくく、心理的に不安定
どうすれば損しない?
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| 最初から「乗車券+特急券」を通しで購入 | 駅窓口・券売機・スマートEXなどで可能 |
| SUICAは使わず、紙の切符で改札を通る | 在来線→新幹線の乗り継ぎも一括処理 |
| モバイルSuica+新幹線eチケットを連携 | 一部サービスで通し処理が可能(要事前設定) |
「SUICAで入ってから特急券を買う」は、UXとしては“分断された乗車設計”になりやすい
まとめ
SUICA で改札に入ってから新幹線に乗ると、
在来線の初乗り運賃+新幹線の乗車券が重複する可能性がある。
それは、運賃体系とICカードの設計が分離されているから。
最初から「通しで買う」ことで、運賃もUXもスムーズに設計できるのです。
弊社では、こうした“見えにくいけれど確かな設計思想”にも光を当てながら、
安心感と納得感のある乗車体験の再発見を探っていきます。
阿久梨絵でした!
