こんにちは、阿久梨絵です!
QRコード は便利です。
スマホでかざすだけで、URL・クーポン・情報が一瞬で開く。
でも──紙に印刷したQRコードが読み取れないというトラブル、意外と多いのです。
この記事では、QRコードが読み取れなくなる“印刷状態の原因”と、インクジェットの適性をUXと技術の視点から解説します。
QRコードが読み取れない原因は“印刷の精度”
QRコードは、白黒のマス目を正確に認識することで情報を読み取る仕組み。
そのため、以下のような印刷状態があると、読み取りエラーが発生します。
主な原因
| 印刷状態 | 説明 | UXへの影響 |
|---|---|---|
| にじみ・ぼやけ | インクが紙に広がり、マス目が崩れる | 認識不能/誤読 |
| 解像度不足 | 低dpiで印刷すると細部が潰れる | 読み取り精度が低下 |
| コントラスト不足 | 黒が薄い/白がグレーになる | 読み取りエンジンが誤認識 |
| サイズが小さすぎる | 物理的にマス目が潰れる | スマホカメラが焦点を合わせられない |
| 印刷面が光沢・反射 | 光が反射して認識できない | 特に屋外や蛍光灯下で不安定 |
QRコードは「見た目がそれっぽい」だけではダメ。“正確なマス目”が命
インクジェットは不向きなのか?
インクジェットの特徴
・水性インクが多く、紙ににじみやすい
・普通紙では黒がグレーっぽくなることも
・解像度は高いが、紙質によって精度が左右される
レーザープリンターとの比較
| 項目 | インクジェット | レーザー | 備考 |
|---|---|---|---|
| にじみ | 起こりやすい | ほぼなし | トナーは熱定着で安定 |
| コントラスト | やや弱い | 高い | 黒がくっきり出る |
| 紙質依存 | 高い | 低い | 普通紙でも安定 |
| コスト | 安い | やや高い | 小ロットならインクジェットも有効 |
結論:インクジェットでも可能だが、紙と設定に注意が必要
読み取り精度を上げる印刷のコツ
| 工夫 | 内容 |
|---|---|
| 高解像度で印刷(300dpi以上) | 細部まで潰れずに再現できる |
| マット紙・上質紙を使う | にじみ・反射を防ぐ |
| 黒インクを濃く設定 | コントラストを最大化 |
| サイズは最低でも15mm四方以上 | スマホカメラが焦点を合わせやすい |
| テスト印刷+スマホで確認 | 実機でのUXチェックが重要 |
まとめ
QRコード は、印刷の精度が命。
インクジェットでも使えるけれど、紙質・設定・サイズに細心の注意が必要です。
それは、「読み取れない」というUX崩壊を防ぐための設計配慮でもあります。
弊社では、こうした“紙1枚に宿るUX設計”にも光を当てながら、
安心感と納得感のある情報体験の再設計を探っていきます。
阿久梨絵でした!
