こんにちは、阿久梨絵です!
郵便番号 は全国どこでも使われる便利な仕組み。
でも、ふと地図を見ながら気づくことがあります──「あれ?番号順が地理と一致してない?」
北海道が「001」なのに、沖縄が「900」台。じゃあ東京は?大阪は?
この記事では、郵便番号の採番ルールと、その背景にある“ちょっと意外な理由”をやさしく解説します。
郵便番号は「地理順」ではない
まず結論から言うと、郵便番号は北から南、あるいは東から西の順ではありません。
その理由は、郵便の流れ=物流の流れを優先して設計されているからです。
採番の基本は「集配局」中心
郵便番号は、全国の主要な集配局(郵便物を集めて仕分けする拠点)を基準に採番されています。
採番の流れ
・まず、全国の主要集配局に番号を割り振る
・次に、その集配局が担当する地域に細かく番号を展開
・地理的な順番よりも、郵便物の流通効率を重視
地理と番号がズレる理由
| 地域 | 郵便番号の例 | 地理的な位置 | 採番の理由 |
|---|---|---|---|
| 北海道 | 001〜079 | 最北 | 札幌中央局が基準、道内で細分化 |
| 東京23区 | 100〜169 | 関東中央 | 東京中央局が基準、人口密集地に細かく割当 |
| 大阪市 | 530〜559 | 西日本中央 | 大阪中央局が基準、商業地に対応 |
| 沖縄県 | 900〜901 | 最南 | 那覇中央局が基準、地理的には最後だが例外ではない |
つまり、物流のハブ(中央局)を起点に番号が広がっているため、地図の順番とは一致しないのです。
なぜ地理順じゃないの?
・郵便は「地図」ではなく「ルート」で動く
→ 郵便物は集配局を経由して流れるため、ルート設計が優先
・地理順だと、人口密度や物流量に対応できない
→ 東京や大阪などは、細かく分ける必要がある
・郵便番号は「住所の識別子」ではなく「物流の目印」
→ 配達効率を最優先に設計されている
ちょっとした豆知識
・郵便番号「999-9999」は、山形県西置賜郡飯豊町大字中(いいでまち・なか)に割り当てられています
・これは、全国で最も番号が大きい郵便番号として知られています
まとめ
・郵便番号は、北から南の地理順ではなく、集配局を中心に採番されている
・地理的な順番よりも、郵便物の流れ=物流効率を重視した設計
・「番号がバラバラに見える」のは、実は合理的なしくみによるもの
・郵便番号は、私たちの生活を支える“見えないインフラ”のひとつ
地図と違って見える番号の並びも、郵便の流れを考えればちゃんと意味がある。
次に 郵便番号 を入力するときは、ちょっとだけその背景に思いを馳せてみてくださいね。
阿久梨絵でした!
