「再生できる」だけで選ぶと後悔する、 Windows 動画アプリの罠

こんにちは、阿久梨絵です!
Windows には、動画を再生できるアプリが複数存在しています。

映画&テレビ
メディアプレイヤー(新)
Windows Media Player(旧)

いずれも「動画が再生できる」という点では共通していますが、UIや機能、設計思想には微妙な違いがあります。そして、ユーザーが混乱しやすい最大の原因は、“名前が似すぎている”ことではないでしょうか。

この記事では、それぞれの特徴と違いを整理し、「どれを使えばよいのか?」という判断のヒントをご紹介いたします。

映画&テレビ:軽快でミニマル、でも少しクセあり

特徴

Windows 10以降に標準搭載されている動画再生アプリです
起動が速く、UIもシンプルで扱いやすいです
Microsoft Storeと連携しており、映画の購入も可能です
ローカル動画の連続再生に対応しています(ただし条件があります)

UX的ポイント

・フォルダ内の動画を自動で連続再生できますが、抽出再生の場合はナビゲーションが表示されません(関連記事:抽出再生の罠
再生速度の変更やプレイリスト機能は搭載されていません
・対応フォーマットが限られており、主に.mp4形式が中心です

向いている方

・とにかく軽くて速い再生を求めている方
・標準機能で十分というライトユーザーの方

メディアプレイヤー(新):モダンUI+音楽統合型

特徴

Windows 11で登場した新しいメディアプレイヤーです
音楽と動画を統合して管理できます
UIがモダンで、ダークモードにも対応しています
プレイリスト、再生速度変更、字幕対応など機能が充実しています

UX的ポイント

映画&テレビよりも柔軟性が高く、使い勝手に優れています
・音楽ライブラリとの連携が強く、統合管理に向いています
・「動画再生専用」ではなく、「メディア統合型」の設計思想です

向いている方

音楽も動画も1つのアプリで管理したい方
映画&テレビの機能に物足りなさを感じている方

Windows Media Player(旧):レガシーだけど根強い人気

特徴

Windows XP〜10まで長く使われてきた定番のメディアプレイヤーです
CDリッピング、音楽ライブラリ管理、DVD再生などに対応しています
UIは古めですが、機能は意外と豊富です

UX的ポイント

起動はやや遅く、UIも古いですが安定性があります
一部の古いフォーマット(.aviなど)に強いです
DVD再生が可能です(新しいアプリでは非対応の場合があります)

向いている方

古いPCや古い動画ファイルを扱う機会がある方
DVD再生やCD管理を重視される方

まとめ

以下は、特徴と向いている方を簡潔にまとめた表です。

アプリ名特徴向いている方
映画&テレビ軽快・シンプル・連続再生ライトユーザー、標準で済ませたい方
メディアプレイヤー(新)モダンUI・音楽統合・高機能音楽も動画も1つで管理したい方
Windows Media Player(旧)レガシー・DVD・CD対応古いファイルやDVDを扱う方

3つのアプリは、動画を再生できるという点では同じですが、設計思想・対象ユーザー・機能の深さはまったく異なります

軽さ」「統合性」「古さ」──どれを重視するかによって、選ぶべきアプリは変わってきます。
阿久梨絵でした!

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