アメリカ ──語源を辿ることで見える歴史と制度

こんにちは、阿久梨絵です!
ITの世界では「US」「United States」と表記されることが多いですが、日常会話では「アメリカ」と呼ぶのが一般的です。では、この「 アメリカ 」という言葉はどこから来たのでしょうか?

アメリカの語源

アメリゴ・ヴェスプッチの名前から

15世紀末、新大陸を探検したイタリア人航海者アメリゴ・ヴェスプッチが「ここはアジアではなく未知の大陸だ」と記録しました。地図製作者たちは彼の名前をラテン語化して「America」と表記し、これが大陸名として広まりました。

United States of America の誕生

1776年の独立宣言で「United States of America」という正式名称が採用されました。これは「複数の州が連合して一つの国家を形成する」という意味を持ちます。

日本語における呼び方の変遷

合衆国

幕末期に外交文書を通じて定着した訳語。「州」ではなく「」と訳したのは、複数の人々・集団が集まるイメージを強調するためでした。

米国

明治期以降、「亜米利加」などの漢字表記から簡略化され、「米国」という略称が広まりました。新聞や公文書で定着し、現在でも公式略称として使われています。

IT分野での「US」表記

プログラミングやシステム設定では「US」と表記されることが多く、これは「United States」を略したもの。
・例:en-US は「英語(アメリカ)」を意味するロケールコード
・技術文書では「America」よりも「US」が好まれるのは、国家の正式名称を強調するためです。

まとめ

「 アメリカ 」という言葉は、探検家アメリゴ・ヴェスプッチの名前から生まれた地理的な呼称であり、独立後に採用された United States of America は政治的な連邦制を示す名称です。日本語では「合衆国」「米国」といった訳語が歴史的に定着し、IT分野では「US」が多用されます。つまり、私たちが何気なく使う「アメリカ」という言葉には、地理・政治・文化・技術のすべてが折り重なっているのです。

そして、普段使う呼び方の背後にある歴史や制度を知ることで、ITや社会の仕組みもより身近に感じられるのではないでしょうか。
阿久梨絵でした!

上部へスクロール
Verified by MonsterInsights