こんにちは、阿久梨絵です!
動画ファイルを1つだけ開いたとき──つまり「抽出再生」ですね──Windows標準の「映画&テレビ」アプリでは、左右のナビゲーション(←→)が表示されないことがあります。
「次の動画に進みたいだけなのに、どうして?」
「同じフォルダにあるのに、連続再生されない…」
そんな違和感の正体は、実はアプリの“前提条件”と“設計思想”のズレにあります。
映画&テレビ:抽出再生ではナビが表示されません
Windows 10以降に標準搭載されている「映画&テレビ」アプリは、フォルダ内の動画をまとめて認識した場合のみ、左右のナビゲーションを表示します。
しかし、以下のような操作ではナビが出ません。
・エクスプローラーで動画ファイルを右クリック → 「映画&テレビで開く」
・ファイル単体をダブルクリックして再生
・他のアプリから「この動画を映画&テレビで開く」と指定する
このように、“抽出された動画”は孤立した1ファイルとして扱われるため、連続再生の対象外となってしまいます。
メディアプレイヤー(新):抽出再生でも連続再生できる可能性があります
Windows 11以降で登場した「メディアプレイヤー(新)」は、抽出再生でもフォルダ内の動画を認識し、連続再生できる場合があります。
主な特徴は以下のとおりです。
・モダンなUIで、動画と音楽を統合管理できます
・プレイリスト機能に対応しています
・再生速度の変更や字幕表示など、機能が充実しています
・抽出再生でも「次の動画へ」ボタンが表示されることがあります
ただし、ファイル名やフォルダ構成によって挙動が変わるため、安定性にはややばらつきがあります。
Windows Media Player(旧):抽出再生でもプレイリストで連続再生が可能です
Windows Media Player(旧)は、抽出再生でもプレイリストを使うことで連続再生が可能です。
特徴としては、
・古いUIながら、意外と機能が豊富です
・プレイリストを作成して連続再生できます
・DVD再生やCD管理にも対応しています
ただし、左右ナビのような“視覚的な前後移動”には対応していません。あくまでプレイリストベースの連続再生となります。
まとめ
| アプリ名 | 抽出再生でナビ表示 | 連続再生の安定性 | プレイリスト対応 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 映画&テレビ | ❌ 出ない | △ 条件付き | ❌ 非対応 | 軽快だが制限あり |
| メディアプレイヤー(新) | ✅ 出ることがある | ○ 比較的安定 | ✅ 対応 | Windows 11以降 |
| Windows Media Player(旧) | ❌ ナビなし | ○ プレイリストで可能 | ✅ 対応 | 古いが根強い |
動画ファイルを個別に開いても、“次へ”が押せる安心感は、ユーザー体験(UX)として非常に大切です。
「映画&テレビ」は軽快ですが、抽出再生では孤立扱いになります。
「メディアプレイヤー(新)」は、抽出再生でも“つながり”を認識してくれる可能性があります。
もし違和感を覚えたら、アプリを切り替えてみてください。それだけで、動画体験は大きく変わります。
阿久梨絵でした!
