こんにちは、阿久梨絵です!
「 パスワード は英数字+記号で作りましょう」
そう言われても、実際には「どんな割合で混ぜれば安全なの?」と迷うこと、ありませんか?
この記事では、英数字・大文字・小文字・記号を使ったパスワードの“安全なバランス”をやさしく解説します。
まず前提:文字の種類が増えると、組み合わせは爆発的に増える
| 使用文字 | 文字数 | 例 |
|---|---|---|
| 数字のみ | 10種類(0〜9) | 123456 |
| 英小文字のみ | 26種類(a〜z) | password |
| 英大小文字 | 52種類(a〜z, A〜Z) | PassWord |
| 英数字+記号 | 約94種類(ASCII) | P@ssw0rd! |
つまり、使う文字の種類が増えるほど、総当たりで解除するのが難しくなるのです。
実際の組み合わせ数(8文字の場合)
| 使用文字の種類 | 総組み合わせ数 | 解除にかかる時間(理論値) |
|---|---|---|
| 数字のみ | 10⁸ = 100,000,000 | 数秒〜数分(高速PCなら) |
| 英小文字のみ | 26⁸ ≈ 208億通り | 数分〜数時間 |
| 英大小文字 | 52⁸ ≈ 534億通り | 数時間〜数日 |
| 英数字+記号 | 94⁸ ≈ 6.1兆通り | 数年〜数十年(総当たりなら) |
※実際の時間は、攻撃者の環境・制限・暗号化方式によって変動します。
じゃあ「記号だらけ」が最強なの?
実は、記号ばかりのパスワードは“安全だけど使いにくい”という落とし穴があります。
例:!@#$%^&*
・組み合わせは多いが、覚えにくい
・打ち間違えやすい
・入力制限(記号NGのサイト)に引っかかることも
おすすめの“現実的で安全な割合”
| 文字種 | 割合の目安 | 理由 |
|---|---|---|
| 英小文字 | 約40〜50% | 覚えやすさ・自然な語感 |
| 英大文字 | 約10〜20% | 視認性と強度の向上 |
| 数字 | 約20〜30% | 誕生日や記号化しやすい |
| 記号 | 約10〜20% | 強度アップ+パターン崩し |
例:P@ssw0rd2025!
・小文字:sswrd
・大文字:P
・数字:2025
・記号:@ !
このように、“自然な語感+強度”のバランスが取れたパスワードが理想です。
安全性は“文字数×種類×意味のなさ”
・長さは最低12文字以上がおすすめ
・意味のある単語は避ける(辞書攻撃に弱い)
・ランダム性を保ちつつ、自分だけの語感やルールを決めると覚えやすい
まとめ
「記号ばかり」も「英語だけ」も、どちらも偏りすぎ。
英数字・大文字・小文字・記号をバランスよく混ぜることで、解除されにくく、使いやすい パスワード が作れます。
そして何より、「忘れない仕組み」や「棚卸しの習慣」が、安心につながります。
阿久梨絵でした!
