こんにちは、阿久梨絵です!
日々のPC操作の中で、ファイルをドラッグ&ドロップする場面は頻繁にあります。特に クラウド ストレージ(OneDrive、Google Driveなど)とローカルPC間での操作では、同じ「ドラッグ」でも挙動が異なることに気づいた方も多いのではないでしょうか。
この違いは、UX設計や心理的安全性の観点からも見逃せないポイントです。
ドラッグ操作の基本挙動
| 操作対象 | ドラッグ先 | 挙動 | 備考 |
|---|---|---|---|
| ローカルPC内のファイル | 同一ドライブ内のフォルダ | 移動 | 元の場所から消える |
| ローカルPC内のファイル | 別ドライブ(例:D→C) | コピー | 元の場所にも残る |
| クラウド上のファイル(例:OneDrive) | ローカルPCのフォルダ | コピー | クラウドに残る |
| ローカルPCのファイル | クラウドフォルダ | コピー | PCにも残る |
このように、クラウドが絡むと「コピー」が基本挙動になります。これは、クラウド側の同期・共有の仕組みや、誤操作によるデータ損失を防ぐための配慮でもあります。
ユーザーが感じる“違和感”とは
・「移動したつもりがコピーだった」という認知のズレ
・クラウドとローカルの境界が見えづらいため、操作結果が直感に反する
・ファイルが“どこにあるか”の安心感が揺らぐことで、UX的な不安が生じる
この違和感は、単なる仕様の違いではなく、ユーザーの納得感や安心感に直結するUX課題です。
納得感を高めるためのヒント
・ドラッグ時のアイコン表示やツールチップで「コピー」か「移動」かを明示
・ShiftやCtrlによる挙動変更をUI上で案内する
・クラウドとローカルの違いを“見える化”するデザイン(色分け・ラベルなど)
こうした工夫により、ユーザーの「思った通りに動いた」という納得感が生まれ、心理的安全性も高まります。
まとめ
ファイル操作における挙動の違いは、見過ごされがちな“違和感”の源泉です。
それを言語化し、構造的に捉えることで、より安心感のあるUX設計が可能になります。
日々の操作に潜む小さなズレこそ、ユーザー中心の設計を磨くヒントになるのです。
阿久梨絵でした!
