こんにちは、阿久梨絵です。
スマートフォンもパソコンも、クラウドもAIも──
IT は日々、どんどん便利になっています。
けれどその一方で、「とりあえず使ってみる」「なんとなく動いているから大丈夫」という使い方では、通用しなくなってきています。
なぜでしょうか?
それは、ITが“道具”から“仕組み”へと進化したからです。
かつては、ボタンを押せば動きました。
しかし今では、そのボタンが何を呼び出し、どんな処理をして、どこに影響するのかを理解していないと、トラブルの原因すら特定できません。
「ブラックボックス的な使い方」が通用しない理由
1. ITは“使えば動く”ものではありません
スマートフォン、パソコン、クラウド、AI──
ITは確かに便利です。
しかし、仕組みを知らずに使うと、思わぬトラブルの原因になります。
・データが消える
・アプリが動かない
・セキュリティが破られる
・バックアップが取れていない
これらはすべて、「どうなるのか」を理解していないまま使った結果です。
2. なぜ“ブラックボックス的な使い方”が危険なのか
ITは、入力→処理→出力という明確なロジックで動いています。
しかし、その“処理”部分をブラックボックスのままにしてしまうと──
・原因不明のエラーに対処できない
・セキュリティリスクに気づけない
・意図しない動作を“仕様”として受け入れてしまう
つまり、理解していないと、コントロールできないのです。
3. 具体例:ブラックボックスが招く“あるある”
| 使い方 | 何が起きるか | なぜ起きるか |
|---|---|---|
| クラウドに保存したつもり | データが消える | 同期設定がされていなかった |
| AIに文章を生成させる | 意図と違う文が出る | プロンプト設計が曖昧だった |
| Excelで関数を使う | 計算がおかしい | 絶対参照と相対参照を理解していない |
| セキュリティソフトを入れた | ウイルスに感染 | 定義ファイルが更新されていなかった |
4. ITは“理解してから使う”ことで真価を発揮します
・仕組みを知ることで、トラブルを予防できます
・ロジックを理解することで、応用が効きます
・“なぜそうなるのか”を知ることで、他人に説明できます
つまり、ITは使い方よりも“考え方”が重要なのです。
5. では、どこまで理解すれば良いのでしょうか?
すべてを理解する必要はありません。
ですが、最低限の“構造”と“前提”は知っておくべきです。
・ファイル保存の仕組み(ローカル vs クラウド)
・ネットワークの基本(IP、DNS、ルーター)
・アプリの動作原理(インストール、更新、依存関係)
・セキュリティの基本(認証、暗号化、バックアップ)
これらを知っているだけで、“使える”から“使いこなせる”に変わります。
まとめ
IT は、魔法ではありません。
ブラックボックス的に使ってしまうと、思わぬ落とし穴にハマってしまいます。
けれど、仕組みを理解すれば、ITは最強の道具になります。
「どうなるのか?」を知ることが、ITとの正しい付き合い方です。
それこそが、aqlier.comが問いかける“違和感”の正体なのです。
阿久梨絵でした。
