メールが届かない!? DMARC 強化で変わる送信者の常識

こんにちは、阿久梨絵です!
送ったはずのメールが届いていない
取引先から“迷惑メールに入ってた”と言われた
そんな声が、2025年に入って急増しています。

Google、Yahoo、Microsoftなど主要メールサービスが、 DMARC 未対応のメールを拒否する方針を明確にしたことで、企業のメール配信に大きな影響が出ています。
この記事では、なぜメールが届かなくなるのか?どう対策すればいいのか?をやさしく解説します。

DMARCとは?なぜ今、導入が急務なのか

DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting and Conformance)は、メールのなりすましを防ぐための認証技術です。
SPFやDKIMと連携し、「このメールは本当にこのドメインから送られたものか?」を判断する仕組みです。

2025年以降、主要メールサービスはDMARC未対応のメールを「迷惑メール」扱い、または拒否するようになりました
つまり、DMARCを導入していない企業は、正規のメールでも届かなくなるリスクがあるのです。

DMARC導入のステップ:企業がやるべきこと

DMARC導入には、以下のステップが必要です。

1. SPFの設定

自社ドメインから送信を許可するIPアドレスをDNSに登録
・例:v=spf1 include:example.com ~all

2. DKIMの設定

メールに電子署名を付け、受信側が改ざんの有無を確認できるようにする
メールサーバーで鍵を生成し、公開鍵をDNSに登録

3. DMARCレコードの作成とDNS登録

DMARCポリシーを定義し、DNSにTXTレコードとして追加
・例

v=DMARC1; p=quarantine; rua=mailto:dmarc-report@example.com

p=none(何もしない)
p=quarantine(迷惑メールフォルダへ)
p=reject(拒否)

4. レポートの受信と分析

DMARCレポートを受け取り、なりすましや認証失敗の状況を把握
・専用ツール(Valimail、DMARC Analyzerなど)で可視化・分析

読者に伝えたい「届かないメール」の正体

DMARC未対応だと、正規のメールでも迷惑メール扱いになる
特にGmailやYahoo宛てのメールは、2025年から厳格なフィルタリングが開始
「メールが届かない」の原因が、セキュリティ強化によるものであることを知ってもらうことが大切

まとめ

DMARC は、セキュリティ対策であると同時に、メールを“確実に届ける”ための仕組みです。
企業が導入することで、なりすましを防ぎ、ブランド信頼性を守り、顧客とのコミュニケーションを安定させることができます。

「セキュリティのため」だけじゃない。
“届く”ために、DMARCは必要です。
阿久梨絵でした!

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