こんにちは、阿久梨絵です!
日常で何気なく使う「 さようなら 」。
でも、ふと漢字で書くと「左様なら」──なんだか古風で、距離を感じる言葉に見えませんか?
この記事では、「さようなら」と「左様なら」の違いと背景をやさしくほどいていきます。
「さようなら」はどういう意味?
「さようなら」は、もともと「左様ならば(そうであるならば)」という文語表現から来ています。
もとの形
左様ならば、これにて失礼いたします。
つまり、「そうであるならば、ここでお別れしますね」という丁寧な別れの言葉だったのです。
「左様なら」と書くとどうなる?
・文語的・古風な印象になる
・手紙や小説では使われることもあるが、現代の会話ではほぼ使われない
・「さようなら」とひらがなで書くことで、やわらかく、距離感のない印象になる
言葉の変化:別れの表現は時代とともに
| 表現 | 時代背景 | 印象 |
|---|---|---|
| 左様なら | 江戸〜明治期の文語 | 改まった・硬い |
| さようなら | 昭和以降の日常語 | やわらかい・定番 |
| じゃあね/またね | 現代の口語 | カジュアル・親しみやすい |
言葉の選び方は“距離感の設計”
「左様なら」は、距離を保ちたいときの丁寧な別れ。
「さようなら」は、日常の中で自然に使えるやさしい別れ。
そして「またね」や「じゃあね」は、再会を前提とした別れ。
言葉の選び方には、人との距離感や関係性がにじみ出るのです。
まとめ
「 さようなら 」は、ただの別れの言葉ではありません。
それは、“そうであるならば”という納得と、次への余韻を含んだ言葉。
漢字で書くと硬くなるけれど、
ひらがなで書くことで、やさしさと日常の温度感が保たれます。
阿久梨絵でした!
