こんにちは、阿久梨絵です!
商品パッケージの裏側や底面、時には側面──
バーコード の位置は一見バラバラに見えるけれど、実は業界ごとに“ある程度のルール”が存在している。
この記事では、バーコードの表示位置が業界ごとにどう設計されているかを、UXと規格の視点から解説します。
バーコードの位置は“読み取り効率”と“業界慣習”で決まる
・バーコードは、スキャナーで正確に読み取れる位置に配置する必要がある
・商品の形状・素材・流通経路・業界の慣習によって、最適な位置が変わる
・一部の業界では、表示位置が規格で定められているケースもある
業界別バーコード位置の傾向
| 業界 | 表示位置の傾向 | 理由・背景 |
|---|---|---|
| 食品・日用品 | 裏面右下(横向き) | POSレジでの読み取り効率を重視 |
| 書籍 | 天から10mm、背から12mm | 書籍JANコード規格に準拠 |
| 雑誌 | 表4下段の背寄り | 雑誌コードとの連携と製本工程を考慮 |
| 医薬品 | 側面または底面 | 成分表示との干渉を避けるため |
| 家電 | 製品本体+外箱に複数配置 | 保守・保証・物流の多用途対応 |
| 物流(段ボール) | 側面中央(ITFコード) | パレット積載時のスキャン効率 |
JANコードはJIS規格に基づき、サイズ・余白・色・位置まで細かく定められている
UX設計としてのバーコード位置
・ユーザーが意識することは少ないが、“スキャンしやすい位置”=“レジで止まらない設計”
・円筒形の商品では、バーコードを縦向きに配置することで反りを防ぎ、読み取り精度を高める
・小型商品では、パッケージにバーコードを印刷することで、読み取り面積を確保
バーコードの位置は、“見えないUX”の一部として設計されている
まとめ
商品 バーコード の位置は、業界ごとの流通設計・UX・規格の交差点にある。
それは、読み取りの一瞬をスムーズにするための“静かな設計”であり、
ユーザーが気づかないところで、業界ごとの知恵と経験が積み重ねられている。
弊社では、こうした“見えないけれど確かな設計思想”にも光を当てながら、
安心感と効率を両立する情報設計の再発見を探っていきます。
阿久梨絵でした!
