ノートパソコンのキーはなぜ物足りないのか──指が求める深さとは

こんにちは、阿久梨絵です！
パソコンのキーボードに触れるたびに、ふと感じる違和感。
「押した感覚が薄い」「どこまで押せば反応するのか分からない」──
特にノートパソコンでは、キーの浅さや反応の曖昧さが気になることがあります。

一方、昔ながらのタイプライターは、押した感覚が明確で、指に“打った”という実感が残る。
ただし、重くて疲れるという難点もある。

この記事では、キーストローク（キーの押し込み量）と打鍵感の最適バランスについて、UXと身体感覚の視点から考察します。

キーストロークとは？

・キーストロークとは、キーを押したときに沈み込む距離（mm）のこと

・薄型設計のため、キーストロークが浅く、反応が曖昧になりがち
・キーの沈み込みが少ないと、「押したつもりなのに反応しない」現象が起きやすい
・特にブラインドタッチ時、指の感覚だけで判断するには不安定

UX的には「反応の確実性」と「指へのフィードバック」が重要

・キーを押すと、物理的に文字が打ち出される構造
・指に「打った」という感覚が残り、タイピングのリズムが生まれる
・ただし、長時間の使用では疲労が蓄積しやすい
・現代の高速入力には向かないが、“打つことそのもの”を楽しむUXがある

つまり、「タイプライターの打鍵感」と「ノートPCの軽快さ」の中間領域が理想

キーボードは単なる入力装置ではなく、指と脳をつなぐ感覚のインターフェース。
ノートパソコンの曖昧さに不満を感じるなら、それは“感覚のフィードバック”が不足している証拠かもしれません。

理想のキーストロークは、押した瞬間に「届いた」と感じられる距離と反応性。
それは、タイプライターのような確かさと、現代の軽快さのちょうど真ん中にあるのです。

弊社では、こうした“身体感覚とUXの交差点”にも光を当てながら、道具との信頼関係を再設計する視点を届けていきます。
阿久梨絵でした！