こんにちは、阿久梨絵です!
「会議なのに寝る?」「仮眠してからアイデア出し?」──そんな一見矛盾したようなミーティング形式が、今じわじわと注目されています。
それが、 仮眠ミーティング (Nap Meeting)。
短時間の仮眠を挟むことで、脳をリセットし、創造性や集中力を高めるという発想転換型の会議です。
仮眠がもたらす効果とは?
NASAの研究によれば、26分の仮眠で認知機能が最大34%、注意力が最大54%向上するというデータがあります。
これは単なる休憩ではなく、脳の再起動によるパフォーマンス向上と捉えるべきです。
企業でも導入が進んでおり、三菱地所では「パワーナップ制度」を導入し、午後の生産性が劇的に改善したという報告もあります。
仮眠ミーティングの流れ
1. 集合・軽い挨拶(5分)
今日の目的やテーマを共有。議論はまだしない。
2. 仮眠タイム(15〜30分)
各自が静かなスペースで仮眠。アイマスクや仮眠用チェアがあると理想。
3. 再集合・アイデア出し(30分〜)
仮眠後の“頭が冴えた状態”で、テーマに対するアイデアや振り返りを行う。
4. 共有・まとめ(15分)
気づきや次のアクションを整理。NotionやMiroなどで可視化すると効果的。
なぜ仮眠が創造性につながるのか?
・脳の疲労が取れることで、思考が柔軟になる
・一度“思考を止める”ことで、無意識下でアイデアが熟成される
・仮眠後は集中力が高まり、議論の質が上がる
これは、UX改善や制度設計など、複雑で構造的な課題に向き合う場面で特に効果を発揮します。
実施のポイント
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 環境づくり | 静かなスペース、照明調整、仮眠用チェアやマットの用意 |
| 時間管理 | 仮眠は15〜30分が理想。長すぎると逆効果になることも |
| 周知と理解 | 「仮眠=サボり」ではなく、「集中力を買う投資」であることを共有 |
| 振り返りの設計 | 仮眠後のアイデア出しは、個人メモ→グループ共有の流れが効果的 |
どんな場面に向いている?
・UX設計やサービス改善のアイデア出し
・制度や文化の課題を探る内省型ミーティング
・マネージャー層の視野拡張やリセットの場
・チームの関係性を再構築する“余白”の時間
まとめ
仮眠ミーティング は、リラックスと創造性を両立させる新しい会議スタイルです。
「働く前に、まず休む」──そんな逆説的な発想が、本質的な気づきや発想転換を生むきっかけになります。
午後の眠気を“敵”とするのではなく、味方につける。
それが、これからの働き方に必要な柔軟性かもしれません。
阿久梨絵でした!
