ゼロ に斜め線──Webフォントに今も残る“識別の工夫”

こんにちは、阿久梨絵です!
Web画面やコードエディタで「 ゼロ (0)」に斜め線が入った文字を見たことはありませんか?
それ、実は視認性と識別性を高めるための設計なんです。
この記事では、ゼロに斜線が入る理由と、今も使われているフォントの例、そしてUX的な意味を解説します。

なぜゼロに斜め線が入るの?

アルファベットの「O(オー)」との混同を防ぐため

→ 特にプログラミングやデータ入力では、数字と文字の誤認が致命的になることも

視認性の向上

小さな文字サイズでも「0」と「O」を明確に区別できる

歴史的背景

→ タイプライターや初期のコンピュータ端末では、フォントの制約から斜線付きゼロが標準だった

今も使われている斜線付きゼロのフォント

フォント名特徴
ConsolasWindows標準の等幅フォント。ゼロに斜線あり
Fira Codeプログラマー向け。視認性と美しさを両立
Source Code ProAdobe提供の等幅フォント。ゼロに斜線あり
IPAゴシック日本語対応。斜線付きゼロが明確に表示される

※一部フォントでは、設定やバージョンによって斜線の有無が変わることがあります。

スマホやWebでも使える?

iPhoneでは?

「Ø(オーに斜線)」は英語キーボードで「O」キー長押しで出ることもありますが、これはゼロではなくラテン文字です。Unicode的にも「Ø ≠ 0」なので、混同に注意!
→ iOS 26では「Ø」が候補に出ないこともあり、斜線付きゼロは直接入力できません

代替案:「〇に0(丸囲みゼロ)」を使う

iPhoneでは「丸囲み数字」の一部がUnicodeとして利用可能です。
「⓪」はその中でも「ゼロ」を丸で囲んだ文字で、視覚的に区別しやすい代替案になります。

使い方

以下の文字をコピーして使う: ⓪
よく使う場合は「ユーザ辞書」に登録すると便利です
例:「よみ」→「まるぜろ」、「単語」→「⓪」

注意点

「⓪」は装飾的な文字であり、数値としての演算や検索には使えないことがあります
フォントや環境によっては表示されない場合もあるため、用途に応じて選択を

WebではCSSでフォント指定すれば表示可能

body {
font-family: ‘Consolas’, ‘Fira Code’, monospace;
}

特殊文字として「Ø(オーに斜線)」を使うケースもあるが、これはゼロではない

→ Unicode的には「Ø」はラテン文字「0」は数字。混同注意!

UX的な視点:なぜ“斜線ゼロ”が安心感につながるのか?

誤認を防ぐ設計は“安心感”を生む

→ 特に金融・医療・プログラミングなど、ミスが許されない場面で有効

“見分けやすさ”は“納得感”につながる

→ ユーザーが迷わず読めることで、操作や判断にストレスがかからない

“構造的な違い”を視覚で伝える工夫

→ UX設計では、こうした細部の配慮が信頼感を生む

まとめ

ゼロ に斜め線が入っているフォントは、今もWebやプログラミングの世界で活躍しています。
それは単なる装飾ではなく、視認性・識別性・安心感を高めるUX設計の一部
フォント選びひとつで、ユーザー体験は大きく変わります。
阿久梨絵でした!

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