「 Web 」と「ネット」は同じじゃない──“道路”と“車”でわかるデジタル構造の違い

こんにちは、阿久梨絵です!
ネットで調べたよ」「Webサイト見た?」など、日常会話では「 Web 」と「ネット」がほぼ同じ意味で使われています
でも実際は、インフラとサービスの違いがあり、ITやUX設計に関わるなら正しく理解しておきたいポイントです。

まずは結論:Webとネットの違いは?

用語 正式名称 役割 例えるなら
ネット インターネット(Internet) 世界中のコンピュータをつなぐ通信網 道路網
Web ワールドワイドウェブ(WWW) インターネット上で情報を表示・共有する仕組み 道路を走る車

つまり、「ネット」は通信の土台「Web」はその上で動く情報サービスです。

技術的な違いをもう少し詳しく

項目 ネット(インターネット) Web(WWW)
通信プロトコル TCP/IP HTTP/HTTPS
機能 メール、VoIP、IoT、FTPなど Webページ閲覧、リンク、画像表示など
必要なツール ルーター、プロバイダー、IPアドレス Webブラウザ(Chrome, Safariなど)
代表的な用途 LINE通話、Netflix視聴、メール送受信 Webサイト閲覧、ブログ、SNS(ブラウザ版)

日常生活での例

行動 ネット使用 Web使用
LINEでメッセージを送る ❌(アプリ)
Chromeでブログを読む
Netflixで映画を見る(アプリ)
Gmailでメールを送る(ブラウザ)

インターネットはすべての通信の基盤であり、Webはその中の一部のサービスという位置づけです。

UX的な視点:なぜ混同されるのか?

Webが“見える部分”だから

ユーザーが直接触れるのはWebサイトやSNSなどの画面

「ネットサーフィン」「ネットで検索」などの言葉が普及

実際にはWebを使っているのに「ネット」と呼ぶ習慣が定着

スマホの普及で“アプリ=ネット”という認識が広がった

Webとアプリの境界が曖昧になり、混同が加速

まとめ

「 Web 」と「ネット」は、日常では同じように使われがちですが、構造的にはまったく別のもの
UX設計や情報発信に関わるなら、“見えない仕組み”を理解することが、安心感と納得感につながります。
阿久梨絵でした!

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