こんにちは、阿久梨絵です！
「議題なしで会議をするなんて、時間のムダでは？」
そんな声が聞こえてきそうですが、実は議題を決めずに集まることで、思いもよらないアイデアや本質的な課題が浮かび上がることがあります。
それが、 ノーアジェンダ会議 。
混沌の中から創発が生まれるこの形式は、特に構造的な課題に向き合う現場や、変化の激しい業界で注目されています。
ノーアジェンダ会議とは？
ノーアジェンダ会議は、事前に議題を設定せず、参加者が自由に話すことでテーマが自然発生的に決まっていく会議形式です。
「何を話すか」ではなく、「誰と話すか」「どんな空気が生まれるか」に重きを置きます。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 議題なし | 事前にテーマを決めず、雑談から流れをつくる |
| 偶然性を活かす | 予定調和ではなく、場の流れに任せることで創造性を引き出す |
| 心理的安全性が高い | 発言のハードルが低く、上下関係や役職を超えた対話が生まれやすい |
| 創発が目的 | 問題解決よりも、気づきやアイデアの種を得ることが主眼 |
なぜ“議題なし”が機能するのか？
・構造的な課題は、表層の議題では見えない
・雑談の中にこそ、現場の本音や違和感が潜んでいる
・偶然の組み合わせが、既存の枠を超えた発想を生む
特に、IT・Web業界のように変化が速く、制度や文化の課題が複雑に絡み合う現場では、予定調和の会議では見えない本質に触れるきっかけになります。
実施のポイント
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 場づくり | 小規模・少人数で、リラックスした空間を意識（カフェ風・オンラインでもOK） |
| ファシリテーターの役割 | 話題を誘導するのではなく、流れを見守り、必要に応じて整理する |
| 記録の工夫 | NotionやMiroなどで、出てきたキーワードや気づきを可視化する |
| 振り返りの時間 | 最後に「今日の気づき」や「次につながりそうなこと」を共有する |
どんな場面に向いている？
・制度や文化の課題を探るとき
・新規事業やサービスのアイデア出し
・部署横断の関係性づくり
・マネージャー層の視野拡張や内省の場
注意点と誤解
| 誤解 | 実際は… |
|---|---|
| 「目的がないからムダ」 | 創発や関係性の構築が目的。成果は“後から”見えることが多い |
| 「話が脱線するだけ」 | 脱線の中にこそ、現場の本音や構造的な課題が潜んでいる |
| 「議事録が取れない」 | キーワードや気づきだけでも十分。Notionやホワイトボードで可視化可能 |
まとめ
ノーアジェンダ会議 は、混沌の中から本質を見つけるための“余白”の場です。
議題やゴールに縛られないからこそ、現場の違和感・制度の歪み・新しい発想が自然に立ち上がってくる。
「何を話すか」ではなく、「何が生まれるか」に期待する──そんな会議、あなたの現場にも必要かもしれません。
阿久梨絵でした！
