こんにちは、阿久梨絵です!
「ページがなかなか表示されない」「スマホで開くと固まる」——そんな Webサイト 、まだ身近にありませんか?
表示速度の遅さは、ユーザー体験(UX)を大きく損なうだけでなく、SEOや離脱率にも直結する構造的な問題です。
今回は、Webサイトが重くなる代表的な原因を5つに絞って解説します。
原因①:画像の容量が大きすぎる
高解像度の画像をそのままアップロードしていませんか?
・1枚で1MB以上ある画像は、読み込みに時間がかかり、通信量も増加
・特にスマホ環境では、表示前に離脱されるリスクが高まる
改善策
・Web向けに圧縮(TinyPNG、ImageOptimなど)
・JPEGやWebP形式を活用
・サイズをCSSで縮めるのではなく、実ファイルを最適化
原因②:GIFアニメーションの多用
動きのある表現に便利なGIFですが、ファイルサイズが非常に大きくなりがち。
・1つのGIFで数MBを超えることも
・ループ再生により、CPU負荷やバッテリー消費にも影響
改善策
・動画(MP4)やCSSアニメーションへの置き換え
・WebPアニメーションの検討
・ファーストビューには静止画を使い、遅延読み込みで動きを補う
原因③:JavaScriptの肥大化
便利な機能を追加するたびに、JavaScriptファイルが増えていませんか?
・ライブラリの重複や未使用コードが残っている
・読み込み時に描画ブロックが発生し、表示が止まる
改善策
・使用していないスクリプトの削除
・minify(圧縮)処理で軽量化
・deferやasync属性で読み込みタイミングを制御
原因④:動画の埋め込み
背景動画や商品紹介ムービーなど、動画はUXを高める一方で重さの原因にも。
・フルHD以上の動画を直接埋め込むと、読み込みに数秒以上かかる
・モバイル環境では再生されない・固まるなどの不具合も
改善策
・YouTubeやVimeoの埋め込みを使う(ただし外部依存に注意)
・autoplayやloopを避け、ユーザー操作で再生
・遅延読み込み(lazy loading)を導入
原因⑤:Webフォントや外部ファイルの読み込み
おしゃれなフォントやアイコンを使いたくて、外部CDNから読み込んでいませんか?
・通信が発生するたびに表示が遅延
・フォント読み込み完了まで、テキストが表示されない(FOIT)現象も
改善策
・使用フォントを絞る(1〜2種類に)
・preloadやfont-display: swapで表示タイミングを制御
・可能なら自社サーバーにホスト
まとめ
Webサイト の表示速度が遅くなる原因は、1つではなく複数の要素が絡み合っていることがほとんど。
UX設計の観点では、「見た目」よりも「体験のスムーズさ」が優先されるべきです。
軽さは信頼感につながる——そんな設計思想が、2025年のWeb運用には求められています。
阿久梨絵でした!
