こんにちは、阿久梨絵です!
英語で「 ジ 」と発音される言葉、スペルがバラバラすぎて混乱したこと、ありませんか?
たとえば…
・giant(ジャイアント)→「g」で始まる
・jingle(ジングル)→「j」で始まる
・genre(ジャンル)→「g」で始まるけど、発音は「ジャンル」
「“ジ”って、gなの?jなの?どっちなの?」
そんな違和感、ありませんか?
“ジ”のスペルは2種類ある
英語で「ジ」と聞こえる音は、実は2つのスペルに分かれています。
| 音声 | スペル | 例 | 備考 |
|---|---|---|---|
| /ʤ/(濁った「ヂ」) | j | jump, jungle, jingle | 英語本来の「ジ」音 |
| /ʒ/(柔らかい「ジュ」) | g(+e/i/y) | giant, genre, genius | フランス語由来が多い |
つまり、「giant」はフランス語由来の柔らかい“g”音で、「jingle」は英語本来の“j”音なんです。
なぜこんなに混乱するの?
1. 日本語の「ジ」は1種類しかない
・英語では「/ʤ/」と「/ʒ/」の2種類があるのに、日本語ではどちらも「ジ」と表記されるため、違いが見えにくいのです。
2. スペルと発音が一致しない単語が多い
・英語は語源がラテン語・フランス語・ゲルマン語など混在しているため、同じ音でもスペルが違うことがよくあります。
3. 見た目と音のギャップが大きい
・「genre」や「genius」のように、見た目は“g”でも発音は“ジ”や“ジュ”になる単語が多く、初学者には混乱のもとになります。
どう覚えればいい?
・英語の“j”は基本的に「ジャンプ系」:jump, joke, jingle
・“g”で始まる「ジ」系はフランス語っぽい響き:giant, genre, genius
・見た目に惑わされず、語源と発音をセットで覚えるのがコツです
つまり、「ジ」と聞こえたら、“ジャンプ系”か“ジャンル系”かを見極めるのがポイントです。
言葉の違和感は、文化の違和感でもある
この「ジ問題」は、単なるスペルの話ではありません。
それは、言語の構造と文化の背景がぶつかる瞬間でもあります。
英語は「音」と「スペル」が一致しないことが多く、
日本語は「音」と「表記」がほぼ一致する。
その違いが、私たちの“違和感”を生むのです。
まとめ
・英語の「 ジ 」は /ʤ/(j)と /ʒ/(g+e/i/y)の2種類ある
・日本語ではどちらも「ジ」と表記されるため混乱しやすい
・覚えるコツは「ジャンプ系(j)」と「ジャンル系(g)」で分けること
・違和感は、言語と文化の“境界線”を教えてくれる
たった一音の違和感が、言葉の奥にある構造や文化をそっと教えてくれる。
そんな気づきが、日々の「なんで?」を少しだけ豊かにしてくれるのかもしれません。
阿久梨絵でした!
