こんにちは、阿久梨絵です!
EXCEL は、数字・表・コメント・図表が混在する情報密度の高い設計空間です。
その中で「フォント選び」は、単なる見た目ではなく、可読性・整列性・信頼感を左右するUX設計の要素。
今回は、EXCELで使うべき“鉄板フォント”を、実務者の視点から構造的に整理します。
鉄板フォントの選定基準
| 観点 | なぜ重要か | フォントに求められること |
|---|---|---|
| 可読性 | 一目で数字や文字を判別できる | 字形が明瞭/数字が誤読されにくい |
| 整列性 | 表や価格がきれいに揃う | 等幅(モノスペース)/タブラー数字対応 |
| 信頼感 | 資料としての説得力が増す | 公式感/過剰な装飾がない |
| 汎用性 | どの環境でも崩れない | Windows標準/Macでも互換性あり |
EXCELで使うべき鉄板フォント5選(2025年版)
1. 游ゴシック(Yu Gothic)
・Windows 10以降の標準フォント
・視認性が高く、クセが少ないため、資料全体に統一感が出る
・特に「游ゴシック Light」は、数字と文字のバランスが美しい
2. Meiryo(メイリオ)
・画面表示に最適化されたフォント
・文字間が広めで読みやすく、数字も判別しやすい
・プレゼン資料やコメント欄に向いている
3. MS Pゴシック
・古くから使われている定番フォント
・等幅で整列性が高く、表組みがきれいに揃う
・ただし、やや古さを感じる場面もあるため、用途を選ぶ
4. Calibri(英字・数字向け)
・EXCELの初期設定フォント(英語圏)
・数字の視認性と整列性が高く、英語混在資料に最適
・和文との相性には注意が必要
5. Noto Sans JP
・Google提供の高品質フォント
・和欧混在でも高さ・太さが揃いやすく、資料全体の統一感が出る
・商用利用も安心で、Web資料との親和性も高い
UX設計者の視点から見ると…
EXCELのフォント選びは、“見た目”ではなく“構造”を整える作業です。
・数字が揃う → 読み手が迷わない
・文字が明瞭 → 誤読が減る
・フォントが統一 → 信頼感が生まれる
つまり、フォントは“静かな設計者”。
Quiet ITの思想に照らすなら、EXCELのフォント選びは「気づかれない安心感」を支える重要な要素です。
まとめ
・游ゴシックやMeiryoは、視認性と整列性を両立する鉄板フォント
・MS PゴシックやCalibriは、用途に応じて使い分けると効果的
・Noto Sans JPは、和欧混在資料の“静かな統一感”を支える選択肢
弊社では、こうした“見えない設計”を重視し、
ユーザーの不安を減らし、構造的な安心を届けるUX設計を支援しています。
阿久梨絵でした!
