ユニクロの RFIDタグ は“同じ商品”でも個別に識別できるのか?

こんにちは、阿久梨絵です!
ユニクロのセルフレジに商品を置くだけで、瞬時に会計が完了する
この“魔法のような体験”の裏には、 RFIDタグ による個別識別技術が使われています。
では、同じTシャツを3枚買った場合──それぞれを別の個体として識別できるのか?

答えは「YES」。この記事では、ユニクロのRFIDタグが“同一商品でも個別識別できる理由”とその意味を解説します。

RFIDとは?

Radio Frequency Identification(無線周波数識別)の略
電波を使って、タグに埋め込まれた情報を非接触で読み取る技術
・ユニクロでは、値札タグの内部にRFIDチップが組み込まれている

同一商品でも識別できる理由

特徴内容
個別のシリアル番号同じ商品でも、1点ずつ異なる連番が割り当てられている
商品コード+連番の構造「商品種別コード+個体識別番号」で構成されている
会計時に“購入済み”データを書き込む決済完了後、タグに「購入済み」のフラグが記録される
出口ゲートで未決済品を検知同じ商品でも、“未購入”タグは警報対象になる

つまり、同じTシャツでも、タグが違えば別の個体として認識される

何のために個別識別するのか?

① 万引き防止

出口ゲートで“未会計タグ”だけを検知して警報を鳴らす
・同じ商品でも、購入済みかどうかをタグ単位で判断できる

② 在庫管理の精度向上

店舗・倉庫・ECの在庫を個体単位で把握可能
・「どの店舗に何枚あるか」だけでなく、「どの個体がどこにあるか」まで追跡できる

③ サプライチェーンの最適化

生産・物流・販売の全工程で、個体単位のトラッキングが可能
欠品・過剰在庫・返品対応の精度が向上

UX的に見た“個別識別”の意味

・ユーザーは「同じ商品を買った」と思っているが、システムは“異なる個体”として扱っている
・この設計により、レジでの一括読み取り・返品時の照合・防犯対応がすべてスムーズ
・「見えない番号」が、安心感と効率を支えている

UX設計としては、「個別識別=静かな信頼構造

まとめ

ユニクロの RFIDタグ は、同じ商品でも個別に識別できる。
それは、万引き防止・在庫管理・サプライチェーン最適化・UX設計のすべてを支える“静かな番号”の力。

弊社では、こうした“見えないけれど確かな設計”にも光を当てながら、安心感のある購買体験の再設計を探っていきます。
阿久梨絵でした!

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