こんにちは、阿久梨絵です!
「検索しても、いつも上位は大手企業やメディアばかり」
「個人ブログや実体験が埋もれてしまう」
そんな疑問を持ったことはありませんか?
今回は、 検索エンジン が“大手サイトを優遇する”と感じられる理由と、その根拠となるアルゴリズムの仕組みを解説します。
そもそも「大手優遇」とは?
検索結果の上位に、以下のようなサイトが並ぶ傾向を指します。
・官公庁・自治体の公式サイト
・大手メディア(NHK、日経、Yahoo!ニュースなど)
・上場企業の公式ページ
・医療機関・大学・研究機関
・大手ECサイト(Amazon、楽天など)
一方で、個人ブログや中小企業のページは、同じ内容でも下位に表示されがちです。
検索エンジンが重視する評価軸
Googleなどの検索エンジンは、検索結果の順位を決める際に、以下のような要素を評価しています。
| 評価軸 | 内容 |
|---|---|
| E-E-A-T | Expertise(専門性)、Experience(経験)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性) |
| 被リンク数 | 他サイトからのリンクが多いほど「信頼されている」と判断 |
| ドメインの歴史 | 長く運営されているサイトは安定性が高いと評価されやすい |
| コンテンツの網羅性 | 関連情報が豊富で、読者の疑問に幅広く答えているか |
| モバイル対応・表示速度 | UXが良好かどうかも順位に影響 |
これらの評価軸において、大手サイトは自然と高得点になりやすい構造になっています。
大手が有利になる“構造的な理由”
1. 被リンクが多い
大手サイトは、ニュース記事やSNS、他メディアから自然に多くのリンクを受けるため、Googleの「信頼性評価」が高くなります。
2. ドメインの信頼性が高い
「.go.jp」「.ac.jp」「.co.jp」などのドメインは、取得に審査が必要なため、信頼性が高いとみなされる傾向があります。
3. コンテンツの網羅性と更新頻度
大手メディアは、専門ライターによる記事・定期的な更新・校閲体制が整っており、Googleの「品質評価ガイドライン」に合致しやすいです。
4. 法的・倫理的リスクの低さ
検索エンジンは、誤情報や炎上リスクを避けるため、信頼性の高い情報源を優先表示する設計になっています。
実際の根拠:Googleの公式ガイドライン
Googleは、検索品質評価者向けに「Search Quality Evaluator Guidelines(検索品質評価ガイドライン)」を公開しています。
この中で、以下のような記述があります。
「高品質なページは、信頼できる情報源からのものであるべきです。医療、金融、法律などのYMYL(Your Money or Your Life)ジャンルでは、特に信頼性が重視されます。」
つまり、検索エンジンは“誤情報を避けるために、信頼性の高いサイトを優先する”という設計思想を持っているのです。
個人や中小サイトが上位表示されにくい理由
・被リンクが少ない
・ドメインの信頼性が低い(.comや無料ドメインなど)
・コンテンツ量が少ない
・更新頻度が低い
・専門性や権威性が評価されにくい
ただし、ニッチなテーマや体験談、検索意図にピタリと合う記事は、個人でも上位表示されることがあります。
まとめ
検索エンジンが大手サイトを優遇するのは、アルゴリズムが「信頼できる情報を優先する」よう設計されているからです。
これはユーザー保護の観点では合理的ですが、個人の実体験やニッチな情報が埋もれてしまう副作用もあります。
・大手は構造的に評価されやすい
・個人でも、検索意図に合えば上位表示は可能
・情報の多様性を守るには、検索エンジン以外の情報源も活用すべき
検索エンジンを使うときは、その裏にある評価ロジックを理解しておくと、より賢く情報にアクセスできます。
阿久梨絵でした!
