“もう使えないのに、なぜある?”── ADSL 機器が撤去されない3つの背景

こんにちは、阿久梨絵です!
近所を歩いていると、電柱に取り付けられた小さな箱や機器に目が留まることがあります。中には、かつて ADSL サービスで使われていた通信機器がそのまま残っているケースもあります。
もうADSLは使えないはずなのに、なぜ撤去されていないの?」と疑問に思った方もいらっしゃるのではないでしょうか

ADSLはすでにサービス終了

日本では、NTTのADSLサービスは2023年1月に完全終了しました。光回線の普及により、ADSLは役目を終えた通信方式となっています。
それにもかかわらず、街中の電柱にはADSL関連の機器が残っていることがあります。

なぜ撤去されないのか?

ADSL機器が撤去されずに残っている理由には、いくつかの背景があります。

撤去コストの問題

通信設備の撤去には人件費や交通規制などのコストがかかります。特に住宅街などでは夜間工事になることもあり、簡単には進められません。

無電柱化の優先順位

・日本では無電柱化の取り組みが進められていますが、都市部や観光地など景観重視のエリアが優先されており、住宅街や郊外では後回しになる傾向があります。

機器の再利用や保管目的

・一部の機器は、再利用や保守部品として保管されている可能性もあります。撤去のタイミングを見計らっている段階かもしれません。

景観や安全面への影響は?

使われていない機器が電柱に残っていることは、景観上の問題だけでなく、老朽化による落下リスクなど安全面でも懸念されます。
そのため、自治体や通信事業者による定期的な点検や撤去計画が重要となります。

まとめ

ADSL はすでに過去の技術となりましたが、その痕跡は今も街の電柱に残っています。撤去が進まない背景には、コストや優先順位、再利用の可能性など、さまざまな事情があるようです。
何気なく歩いている道にも、こうした“通信の歴史”が静かに残っているのだと思うと、ちょっと面白いですね。
阿久梨絵でした!

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