こんにちは、阿久梨絵です!
「このボタン、押したら急に画面が切り替わった…」
「戻ると思ったら、データが消えた…」
そんな“予想外の動作”が、ユーザーの信頼を一瞬で失わせます。
UX設計において重要なのが、 驚き最小の原則 (Principle of Least Astonishment)。
これは「ユーザーが自然に予測できる動作を優先する」という考え方です。
驚き最小の原則とは?
「ユーザーが予想する動作と、実際の動作が一致していること」
これが驚き最小の原則の核心です。
UIや機能の設計において、ユーザーの“常識”や“期待”を裏切らないことが、使いやすさの第一歩。
この原則は、プログラミング言語・アプリ・Webサービスなど、あらゆるインターフェース設計に応用されています。
UX設計での実例
| シーン | 驚き最小の設計 | 驚きが起きる設計 |
|---|---|---|
| 保存ボタン | 押すと保存され、確認メッセージが出る | 押した瞬間に画面が切り替わり、保存されたか不明 |
| 戻る操作 | 前の画面に戻る | データが消える/ログアウトされる |
| スクロール | 下に進むと次のコンテンツが自然に表示される | スクロールで突然ポップアップが出る |
実践ポイント:驚かせない設計のコツ
一貫性を保つ
・同じ操作は、常に同じ結果を返すようにする。
ラベルと動作を一致させる
・「削除」ボタンが実は「非表示」だった…はNG。
フィードバックを明確にする
・操作後に何が起きたか、ユーザーに伝える。
ユーザーの期待を先回りする
・「この操作、どうなるんだろう?」と思わせない設計が理想。
驚きがUXを壊す瞬間
・ユーザーが混乱し、操作をやめる
・サポート問い合わせが増える
・信頼性が下がり、離脱率が上がる
UXは“驚き”ではなく、“安心”で設計するべきです。
まとめ
驚き最小の原則 は、ユーザーの期待に寄り添う設計哲学です。
「自然に使える」「迷わない」「安心して操作できる」──そんな体験をつくるために、“予想外”を減らすことがUXの第一歩です。
阿久梨絵でした!
