こんにちは、阿久梨絵です!
「このボタン、なんか押したくなる」
「この説明、読まなくても意味がわかる」
そんな UXコピー には、見えない“黄金比”がある。
この記事では、弊社が実践するUXコピー設計の「黄金比」──文字数・語感・文化適合率のバランスについて、実例とともに解説します。
UXコピーの「黄金比」って何?
UXコピーとは、ボタン・ラベル・説明文など、ユーザーの行動に直結する短い言葉のこと。
その設計には、以下の3要素のバランスが重要です。
| 要素 | 意味 | 理想値(目安) |
|---|---|---|
| 文字数 | 読みやすさ・視認性 | 6〜12文字(日本語) |
| 語感 | 響き・印象・リズム | 強音+親近感+動詞中心 |
| 文化適合率 | 日本語としての自然さ・違和感のなさ | 90%以上(違和感ゼロ) |
この3つが揃うと、「押したくなる」「読まなくても伝わる」コピーが生まれます。
実例で見る黄金比コピー
成功例:「今すぐ申し込む」
・文字数:6文字(視認性◎)
・語感:「すぐ」「申し込む」=行動を促す強音
・文化適合率:100%(違和感ゼロ)
→ CTAボタンとして理想的。迷いなく押せる。
失敗例:「こちらからお申し込みください」
・文字数:13文字(長すぎ)
・語感:敬語+受け身=弱い印象
・文化適合率:高いが、UX的には不適
→ 丁寧すぎて行動を妨げる。PRには良くてもUXには不向き。
UXコピー設計フレーム
1. 目的を明確にする
例:「申し込み」「ダウンロード」「問い合わせ」など
2. 動詞+時間軸を入れる
例:「今すぐ」「5分で」「無料で」など
3. 語感をチェックする
・強音(カ行・タ行)を含む
・語尾を「〜する」「〜できる」に統一
4. 文化適合率を検証する
・日本語として自然か?
・読者層(日本人)に違和感がないか?
「文化適合率」がUXを左右する理由
弊社では、“やさしくてかわいい”日本語を避ける方針を徹底しています。
その理由は、文化的リアリティとブランドの信頼性を守るため。
例:避けるべき表現
・「ぽちっとしてね」→ 幼稚すぎて信頼感を損なう
・「わくわく登録」→ 意味が曖昧で行動につながらない
→ UXコピーは「わかりやすくて誠実」が基本。
まとめ
UXコピー は、ただ短くするだけでは不十分。
文字数・語感・文化適合率の黄金比を意識することで、ブランドの声が“静かに、でも確実に”届きます。
阿久梨絵でした!
