こんにちは、阿久梨絵です!
「グラフィックボード( グラボ )なしでも、PCってちゃんと動くの?」
そんな疑問、今や“過去の常識”かもしれません。
2025年現在、Intel UHDやAMD Radeon Graphics(特にRyzen 7 8700G搭載のRadeon 780M)など、内蔵GPU(iGPU)の性能が大幅に進化。
今回は、グラボなし構成でどこまで快適に使えるのか、実用・UX・工夫の視点から検証してみます。
そもそも内蔵GPUって何?
・CPUに統合されたグラフィック機能
・映像出力・描画処理をグラボなしでこなす
・コンパクト・省電力・低コストな構成が可能
代表例
・Intel Core Ultra 7 155H(Intel Arc Graphics)
・AMD Ryzen 7 8700G(Radeon 780M)
以前は「画面が映るだけ」だったiGPUも、今では動画編集や軽量ゲームまで対応できるレベルに進化しています。
動画再生・編集はどう?
| 用途 | 実力 |
|---|---|
| フルHD〜4K動画再生 | 問題なし。NetflixやYouTubeもスムーズ |
| コーデック対応 | H.264/HEVC/AV1などに対応。CPU負荷も軽減 |
| 動画編集(軽め) | カット・字幕・色補正程度なら快適 |
| 高度編集 | 多重エフェクトや合成は専用GPU推奨 |
つまり、日常的な動画用途ならiGPUで十分。
DaVinci ResolveやPowerDirectorなども、軽めの編集なら問題なく動作します。
ゲーム性能は?──意外と“遊べる”
| タイトル | 設定とFPS(Ryzen 7 8700G基準) |
|---|---|
| Minecraft(バニラ) | 中〜高設定で快適 |
| Valorant / LoL | 安定60fps以上 |
| 原神 | 低設定で60fps前後 |
| Apex Legends | 最低設定+HD解像度で100〜120fps前後 |
| Cyberpunk 2077 | 最低設定+AFMF補完で“なんとかプレイ可能” |
Radeon 780Mは現行iGPUの中でも最上位クラス。
eスポーツ系や軽量ゲームなら、設定次第で十分“遊べる”環境が構築可能です。
AI・画像生成は…さすがに厳しい
| 用途 | 評価 |
|---|---|
| Stable Diffusion | VRAM不足で非現実的 |
| ローカルLLM(ChatGPT系) | 動作はするが応答が遅い |
| WebベースAI | 問題なし(クラウド処理) |
AI用途は、専用GPU(RTX 4060以上)推奨。
ただし、WebベースのAIツールならiGPUでも問題なく使えます。
UX設計者の視点:iGPU構成は“ミニマルUX”の選択肢
グラボなし構成は、以下のようなUXメリットがあります。
| 視点 | 内容 |
|---|---|
| 静音性 | ファンレス or 低騒音構成が可能 |
| 消費電力 | グラボなしで省エネ設計に |
| コスト | 予算を抑えつつ、実用性を確保 |
| スペース | 小型筐体でも構築可能。持ち運びにも◎ |
特にRyzen 7 8700Gは、動画編集・ゲーム・開発用途までカバーできる万能型iGPUとして注目されています。
まとめ
2025年の今、 グラボ なし構成は「妥協」ではなく「戦略的選択肢」。
Intel UHDやAMD Radeon Graphicsは、用途を見極めれば十分に“快適”を実現できます。
・動画視聴・編集 → OK
・軽量ゲーム → OK
・AI用途 → NG(クラウドならOK)
・UX設計 → 静音・省電力・ミニマル構成に最適
“必要な性能だけを、必要なだけ”。
それが、今どきのPC設計の美学です。
阿久梨絵でした!
