こんにちは、阿久梨絵です!
Windowsに標準で入っている「 映画&テレビ 」アプリ。名前だけ見ると「映画を買うアプリ?」と思われがちだが、実はローカル動画再生にも使える軽快なメディアプレイヤーだ。
「わざわざVLCやGOMを入れるほどでもないけど、標準アプリで済ませたい」──そんなライトユーザーにとって、意外と便利な存在である。
映画&テレビの主な特徴
1. 軽い・速い・シンプル
・起動が速く、UIも最小限
・広告なし、余計な機能なし
・動画再生に特化した“潔さ”
2. 連続再生ができる(条件付き)
・同じフォルダ内の動画を自動で連続再生
・左右のナビゲーションで前後の動画に移動可能
・ただし、抽出再生やファイル名がバラバラだとナビが出ない
関連記事:映画&テレビ アプリの左右ボタン(<>)に影響するエクスプローラーの並び方
3. 字幕・音声切替に対応(ただし限定的)
・一部の動画で字幕表示や音声切替が可能
・外部字幕ファイル(.srtなど)には非対応
・DVDやBlu-rayのような多言語対応は期待できない
4. ストア連携で映画購入も可能
・Microsoft Storeと連携して映画やテレビ番組を購入・レンタルできる
・ローカル再生とストアコンテンツが同居する珍しい設計
ちょっと惜しいポイント
1. 対応フォーマットが少ない
・.mp4や.wmvには強いが、.mkvや.movは不安定
・コーデック依存で「再生できない動画」が出ることも
2. 再生速度変更ができない
・倍速再生やスロー再生が不可
・学習用途や長尺動画の視聴には不向き
3. プレイリスト機能がない
・複数動画をまとめて登録して再生することができない
・フォルダ内の並び順に依存するため、整理が必要
UX的に面白いポイント
・左右ナビの有無が“ファイルの並び方”に依存するという設計は、ユーザーの期待とズレやすい
・「抽出再生=孤立した動画」扱いになることで、連続再生ができなくなる
・「保存されてるはずなのに消える」ような不安はないが、逆に「どこまで再生履歴が残るか」が不透明
まとめ
映画&テレビ は、“何も入れてない状態”で使える安心感がある。だがその分、設計思想や前提条件にクセがある。
・連続再生したいなら、ファイル名とフォルダ構成を整える
・拡張機能を求めるなら、他のプレイヤーも検討する
・でも「軽くて速い」ことは、何よりの武器
“標準”の中に潜む違和感と便利さ──それを理解して利用することで、ユーザーの動画視聴の選択肢の一つとしてご利用ください。
阿久梨絵でした!
