メールの 文字化け は「件名だけ」なの?—本文との違いをやさしく解説

こんにちは、阿久梨絵です!
迷惑メールのタイトルが「=?UTF-8?B?44GT44KT44Gr44Gh44Gv?=」などと 文字化け しているのに、本文は意外と読める。そんな経験、ありませんか?

件名だけが化けるのはなぜ?
本文は読めるのに、タイトルは読めないのはどうして?

この記事では、そんな素朴な疑問にやさしく答えながら、メールの構造と文字コードの違いを解説します。

件名と本文は、まったく別の仕組みで書かれている

メールは「件名(Subject)」と「本文(Body)」で、文字コードの扱い方が違います。

項目エンコード方法よく使われる文字コード化けやすさ
件名MIMEヘッダー(RFC 2047)UTF-8, ISO-2022-JP, Shift_JIS高い
本文Content-Typeで指定UTF-8, ISO-2022-JP, HTMLなど低い

件名が文字化けしやすい理由

1. エンコード形式が特殊で壊れやすい

件名は「=?UTF-8?B?…?=」のような形式で、Base64やQuoted-Printableでエンコードされます。
この構文が少しでも壊れると、メールソフトは正しく解釈できず、文字化けが起こります。

2. メールソフトの対応に差がある

本文の文字コードは比較的標準化されていて、多くのソフトが安定して表示できます。
一方、件名のエンコードは古いメーラーや一部のWebメールで対応が不完全なことも。

3. 迷惑メールは件名で“釣ろう”とする

スパム業者は件名に目立つ言葉(「緊急」「当選」「無料」など)を入れようとします。
その際、日本語を無理やり挿入してエンコードミスが起きやすくなります。

本文が読めるのは「構造が安定しているから」

本文は、メールのContent-Typeヘッダーで文字コードが明示されており、メールソフトがそれに従って表示します。
この部分は多くの環境で標準化されていて、多少設定が間違っていても「それなりに読める」ことが多いのです。

ただし、以下のような場合は本文も文字化けすることがあります。

Content-Typeの指定が間違っている
HTMLメールのタグが壊れている
添付ファイルの文字コードが不正

でも、件名ほど頻繁には起きません

まとめ

文字化け が件名だけで起きやすいのは、構造の違いとエンコードの複雑さが原因です。
本文は比較的安定しているけれど、件名はちょっとしたミスで壊れてしまう。だからこそ、文字化けした件名は“怪しさのサイン”として受け取られやすいのです。
阿久梨絵でした!

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