こんにちは、阿久梨絵です!
IT 業界では「経験を積めば成長できる」という前提が語られがちだ。
だが、現場に出てみると、“スキルにならない仕事”が意外と多い。
それは単なる退屈な作業ではない。
キャリアを腐らせる構造的な罠だ。
ハズレ案件の構造:なぜスキルにならないのか?
| 案件タイプ | 特徴 | スキル停滞の理由 |
|---|---|---|
| 保守・運用系 | 手順書通りの作業が中心 | 思考停止が習慣化し、応用力が育たない |
| 丸投げ系 | 顧客の要望が曖昧/責任不明確 | 要件定義や設計力が磨かれない |
| 政治案件 | 社内調整が主業務/技術は二の次 | 技術的成果が評価されず、履歴に残らない |
| 属人化案件 | 特定の人しか分からないブラックボックス | 知識が閉じており、再利用性ゼロ |
ハズレ案件がもたらす心理的影響
・成長実感の欠如 → モチベーション低下
・キャリアの不安定化 → 転職活動が不利に
・自己肯定感の喪失 → 「自分は何もできないのでは?」という錯覚
・学習意欲の消失 → 継続的スキルアップが止まる
UX視点で見る“案件選定”の重要性
案件選定は、単なる業務割り当てではない。
それは、個人のUX設計そのものだ。
| UX要素 | 良い案件 | ハズレ案件 |
|---|---|---|
| 成長実感 | 新しい技術・設計に触れられる | 同じ作業の繰り返し |
| 自律性 | 意思決定に関われる | 指示待ち・丸投げ |
| 評価の透明性 | 成果が見える形で残る | 誰の貢献か分からない |
| 心理的安全性 | 質問・提案が歓迎される | 沈黙が正解になる |
ハズレ案件の見分け方:事前チェックリスト
・案件説明に「成長」「挑戦」「裁量」が一切出てこない
・過去の担当者が短期間で離れている
・技術より“調整力”が求められる
・成果物が社内でしか使われない
・「とりあえずやってみて」が多い
まとめ
ハズレ案件は、単なる運ではない。
それは、構造的に生まれ、放置されているUXの失敗だ。
「この案件で何が残るか?」
「自分のスキルはどう育つか?」
そう問い続けることが、キャリアの心理的安全性を守る第一歩になる。
阿久梨絵でした!
