こんにちは、阿久梨絵です!
「 Core i5って、どの世代を選べばいいの?」
そんな疑問、PC選びの現場ではよく聞かれます。
でも、世代が違えば“中身”もまるで別物。
今回は、Intel Core i5の第8世代〜第13世代までの進化を、UX設計者の視点で整理してみました。
まずはざっくり:世代別の特徴比較
| 世代 | コードネーム | 主な進化ポイント | コア構成 | 最大クロック | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 第8世代 | Kaby Lake Refresh | 4コア→8スレッド化でマルチ性能向上 | 4C/8T | 約3.4GHz | ノートPC向けi5-8250Uが定番 |
| 第9世代 | Coffee Lake Refresh | クロック向上+安定性改善 | 6C/6T | 約4.1GHz | デスクトップ向けが主流 |
| 第10世代 | Comet Lake / Ice Lake | 10nm化(Ice Lake)+AI命令対応 | 最大6C/12T | 約4.2GHz | モバイル向けにAVX-512搭載 |
| 第11世代 | Tiger Lake | Xeグラフィックス搭載+IPC向上 | 最大4C/8T | 約4.4GHz | ノートPCのUXが劇的改善 |
| 第12世代 | Alder Lake | Pコア+Eコアのハイブリッド構成 | 6P + 4E = 10C/16T | 約4.6GHz | Windows 11最適化モデル |
| 第13世代 | Raptor Lake | Eコア増加+キャッシュ強化 | 6P + 8E = 14C/20T | 約5.1GHz | マルチ性能が爆伸び |
※C=コア、T=スレッド、P=Performance Core、E=Efficiency Core
性能の進化:実際どれくらい速くなった?
Intel公式ベンチマークによると、
第8世代(i5-8250U)と第13世代(i5-1334U)では、以下のような差があります。
| タスク | 第8世代 | 第13世代 | 向上率 |
|---|---|---|---|
| Word文書作成 | 30.59秒 | 17.25秒 | 約43%高速化 |
| Excelグラフ貼り付け | 10.61秒 | 6.08秒 | 約43%高速化 |
| PowerPoint→PDF変換 | 16.36秒 | 6.08秒 | 約63%高速化 |
| Teams+Office同時作業 | 52%向上 | 87%向上 | UXが劇的に改善 |
つまり、同じ「Core i5」でも、世代が違えば“体験”がまるで違うということ。
世代選びは“体験設計”の一部
| 視点 | 意味 |
|---|---|
| コア数・スレッド数 | マルチタスク・動画編集・AI処理に直結 |
| IPC(命令処理効率) | アプリの起動・ブラウジングのサクサク感 |
| グラフィックス性能 | 内蔵GPUでの動画再生・軽量ゲームの快適さ |
| 消費電力 | 静音性・発熱・バッテリー持ちに影響 |
UX設計者にとって、CPUは「見えないけど体験を左右するエンジン」。
Core i5の世代選びは、“どんな体験を届けたいか”に直結する設計判断です。
まとめ
・第8世代:最低限のマルチ性能。事務用途ならまだ使える
・第10〜11世代:モバイルUXが大幅改善。軽量ノートに最適
・第12〜13世代:ハイブリッド構成でマルチ性能爆伸び。動画編集・AI用途にも対応
「 Core i5だから安心」ではなく、
「どの世代のCore i5か」がUXを決める。
体験設計から逆算して、CPUを選ぶ時代です。
阿久梨絵でした!
