こんにちは、阿久梨絵です!
最近、「コンビニが減っている」と感じる方が増えています。
アプリで届いた無料引き換えクーポンを使いたくても、近所に店舗がなくて使えない──そんな静かな不便が、日常に忍び込んでいます。
この現象は、単なる店舗数の減少ではなく、 IT による生活インフラの再定義とも言えます。
コンビニ減少の背景──ITが変えた“近さ”の意味
1. ECとアプリが“物理的な近さ”を代替
・ネット通販や宅配サービスが普及し、「すぐ買える」は「すぐ届く」に置き換わった
・コンビニの「ついで買い」や「緊急対応」の役割が薄れ、来店動機が減少
2. アプリ中心の販促が“店舗依存”を強めた
・無料引き換えクーポンやポイント施策は、アプリと店舗のセットで成立
・店舗が減ると、アプリの価値も相対的に下がるというジレンマが発生
3. 無人店舗・スマートロッカーの台頭
・ITを活用した新しい小売形態(例:Amazon Go、スマートピックアップ)が登場
・コンビニは“人がいる安心”から、“効率化された無人空間”へと変化しつつある
コンビニ減少による“ITとUXの影響”
| 項目 | 影響内容 |
|---|---|
| UXの分断 | アプリで得た価値(クーポン・情報)が物理的に使えない状況が増加 |
| 地域格差 | 都市部はIT連携型店舗が残るが、地方ではサービスが届かない |
| 安心感の揺らぎ | 「いつでも行ける」「人がいる」という心理的安全が失われる |
| サービス設計の再考 | IT施策が“店舗ありき”で設計されていることの限界が露呈 |
ITと“近さ”の再設計へ
コンビニは、ただの店舗ではなく「生活のリズムを支える構造」でした。
ITが進化する今こそ、“近さ”の意味を再定義する必要があります。
生活者としてできること
・アプリクーポンは事前に店舗検索して使える場所を選ぶ
・地域の小売店やドラッグストアなど、代替インフラを意識しておく
・スマートロッカーや無人受取サービスの活用も視野に
サービス提供側の工夫
・クーポンの店舗選択制や郵送対応など、柔軟なUX設計が求められる
・地域密着型の店舗運営や、IT連携型の小型拠点展開も検討されるべき
まとめ
ITは便利さを加速させました。
でも、コンビニが減ることで失われるのは「安心の距離感」。
その構造を理解し、UXとして再設計すること──それが、これからの“生活インフラの静かな進化”です。
阿久梨絵でした!
