バグ の単位は“個”?“件”?—技術者の言語感覚を探る

こんにちは、阿久梨絵です!
バグ を1個修正しました

この言い方、自然ですか?それとも違和感がありますか?

プログラミングの世界では、バグ(不具合)を日々発見し、修正します。でもその“数え方”は意外と曖昧「1個」「1件」「1箇所」「1匹」——どれが正しいのか、誰も明確に定義していないのです

今回は、バグの“単位”に潜む言語的・文化的な違和感を掘り下げてみます。

本論:バグの数え方、実態と揺れ

実務では「個」「件」が主流

・「バグを1個修正」:口語的で自然、エンジニア間でよく使われる
・「バグを1件報告」:報告・管理の文脈で使われる(JIRAなど)
・「バグを1箇所修正」:コードの位置に焦点を当てた表現

なぜ「匹」や「頭」が違和感になるのか?

「バグ=虫」という語源から「1匹」と言いたくなる気持ちもある
・でも実際のバグは“生き物”ではなく“現象”や“状態”
・「1匹退治しました」はジョークや比喩として使われることが多い

用途別の使い分け

文脈推奨単位備考
日常会話・雑談「バグ1個潰した」で通じる
報告・管理ツール「バグ1件登録」「1件クローズ」
コード修正箇所「1箇所修正」で位置を明示
ジョーク・比喩「バグ1匹退治」など遊び心

まとめ

バグ の数え方に正解はありません。でも、選ぶ単位によって技術者の文化チームの空気感が見えてきます。

1個潰した」は軽快で親しみやすく、「1件報告」はフォーマル。「1匹退治」は遊び心とユーモア。違和感を感じたら、それは言語の“文化的境界線”に触れている証拠です。

バグの単位に迷ったら、「誰に向けて、どんな場面か」を考える。それが、違和感を味方にする言語センスです。
阿久梨絵でした!

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