こんにちは、阿久梨絵です！
夜、静かな部屋でふと耳に入る 壁掛け時計 の「カチ、カチ…」という音。
時計から聞こえてくるこのリズムは、どこか懐かしくもあり、時に気になる存在でもあります。
この「カチカチ音」は、ただのノイズではありません。
実は、時計が“時間を刻む”ための物理的な動作音なのです。
カチカチ音の正体は「ステップムーブメント」
壁掛け時計の多くは「ステップムーブメント」と呼ばれる機構を採用しています。
これは、秒針が1秒ごとに“ステップ（段階的）”で動く仕組みです。
仕組みの概要
・時計内部のモーターが1秒ごとに電気信号を受け取る
・ギア（歯車）が1段階ずつ回転
・秒針が「カチッ」と動く
・この動作音が「カチカチ」と聞こえる
つまり、音はギアの動作と針の移動による物理的な衝撃音なのです。
音がしない時計もある？──スイープムーブメントとの違い
最近では「静音時計」や「連続秒針」と呼ばれるタイプも増えています。
これらは「スイープムーブメント」という仕組みを採用しており、秒針が滑らかに連続して動くため、音がほとんどしません。
| 種類 | 動作 | 音の有無 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ステップムーブメント | 秒針が1秒ごとに動く | カチカチ音あり | 機械的で視認性が高い |
| スイープムーブメント | 秒針が滑らかに動く | ほぼ無音 | 静音性が高く、寝室向き |
UX的視点：この音は“安心感”か“違和感”か？
「カチカチ音」が心地よいと感じる人もいれば、集中力を妨げると感じる人もいます。
UX設計の観点では、使用環境やユーザーの感性に合わせた選択が重要です。
選び方のヒント
・静かな空間（寝室・書斎）：スイープムーブメントがおすすめ
・時間の視認性重視（キッチン・リビング）：ステップムーブメントが有効
・音が気になる場合：静音設計やムーブメント交換も検討可能
まとめ
壁掛け時計 の「カチカチ音」は、時間を刻むための物理的な証。
その仕組みを知ることで、違和感が納得感に変わり、時計との付き合い方も変わってきます。
「音があるからこそ、時間を感じる」──そんな感性もまた、暮らしの一部なのかもしれません。
阿久梨絵でした！
