こんにちは、阿久梨絵です!
WordPress で記事を投稿したとき、URL(スラッグ)に特定の単語や記号を使ったことで、ページが表示されない・レイアウトが崩れる・404になるといったトラブルに遭遇したことはありませんか?
今回は、 WordPress でURLに使うと支障が出る可能性がある単語・文字列をまとめて解説します。
そもそも「URLの単語」って何?
WordPressでは、投稿や固定ページのURLは「スラッグ」と呼ばれる部分で構成されます。
例:https://aqlier.com/my-post-title の my-post-title がスラッグです。
このスラッグに特定の単語や記号を使うと、WordPressやサーバーが誤認識してエラーになることがあります。
使うと支障が出る可能性がある単語・記号
① Windows由来の予約語(ファイル名としてNG)
| 単語 | 理由 |
|---|---|
CON | コンソールデバイス名として予約済み |
PRN | プリンタ |
AUX | 補助デバイス |
NUL | 空デバイス |
COM1〜COM9 | シリアルポート |
LPT1〜LPT9 | パラレルポート |
これらをスラッグに使うと、URLが生成されない・保存できない・404になることがあります。
② WordPressの内部処理と衝突する単語
| 単語 | 問題点 |
|---|---|
tag | タグアーカイブと衝突する可能性あり |
category | カテゴリーURLと競合することがある |
author | 著者アーカイブと誤認されることがある |
page | 固定ページと競合する可能性あり |
feed | RSSフィードと衝突することがある |
これらはWordPressが内部で使っているURL構造と重なるため、予期せぬ挙動を起こすことがあります。
③ 特殊記号・構文に関わる文字
| 記号 | 問題点 |
|---|---|
? & = | クエリパラメータと誤認される可能性あり |
# | アンカー(ページ内リンク)として扱われる |
% | URLエンコードの開始記号として誤動作することも |
[ ] | WordPressのショートコード構文と衝突する可能性あり |
特に角括弧(`[` `]`)は、ショートコードの誤認識で表示崩れを起こすことがあります。
実際に起こるトラブル例
・投稿が保存できない
・URLが勝手に変更される
・表示が404になる
・ページが真っ白になる
・レイアウトが崩れる(ショートコード誤認識)
対策方法
・スラッグには英数字とハイフン(-)のみを使うのが安全
・日本語スラッグはURLが長くなる&文字化けの原因になるため避ける
・カスタム投稿タイプやタクソノミーを使う場合は、予約語と重複しないように設計する
・どうしても使いたい単語がある場合は、リダイレクト設定やパーマリンク調整で回避可能
まとめ
WordPress のURL(スラッグ)には、使うと支障が出る単語や記号が確かに存在します。
それらは、OSの予約語・WordPressの内部構造・URL構文の制約などが原因です。
安全な運用のためには、スラッグ設計にもひと工夫が必要。
「見えないエラー」を防ぐために、URLにも気を配るのがプロの仕事です。
阿久梨絵でした!
