「 してください 」vs「して下さい」──あなたの文章、どっちが安心?

こんにちは、阿久梨絵です!
ビジネスメールや案内文でよく見かける「○○して下さい」
でも最近では「○○ してください 」が正しいとされることが増えています。
この違い、実は文法・意味・印象に深く関係しているんです

結論:「してください」が正しい──理由は“補助動詞”だから

表記品詞意味用途
してください補助動詞「ください」丁寧な依頼・お願い「ご確認ください」「ご記入ください」など
して下さい動詞「下さい(くださるの命令形)」物を与える・行為を求める「水を下さい」「時間を下さい」など

「してください」は「する+て+ください」で、補助動詞としての丁寧な依頼表現
「して下さい」は「下さい」が動詞の命令形なので、命令っぽく聞こえることも

具体例で比較してみよう

表現正しい?理由
ご記入してください丁寧な依頼(補助動詞)
ご記入して下さい命令形になり、違和感あり
お水をください物を求める(動詞)
お水を下さい漢字でもOK(動詞)
ご利用してください「ご+動詞+してください」は二重敬語になるため誤用

「ください」はひらがな表記が基本漢字の「下さい」は物をもらうとき限定が安心です

UX的視点:なぜ「してください」が安心なのか?

「して下さい」は命令形に見えるため、上から目線に感じる人もいる
「してください」は柔らかく、丁寧で、心理的安全性が高い
・UX的には、「違和感のない表記」が納得感と信頼感を生む

特にビジネスや公共文書では、「してください」が安心感のある標準表記

まとめ

「してください」は補助動詞で、丁寧な依頼表現
「して下さい」は命令形で、文脈によっては違和感や誤解を生む
UX的には、読み手が安心できる表記を選ぶことが信頼構築につながる

言葉は、ただの記号ではなく、相手との信頼を築くツールです。
「 してください 」という表記は、文法的にも心理的にも“安心”を届ける選択肢
違和感のない言葉づかいは、読み手の心にすっと届き、納得感を生みます。
小さな表記の違いが、大きな印象の差につながる──それが、UXの本質でもあります。
これからも、伝わる言葉を丁寧に選びながら、安心感のある情報発信を続けていきましょう。
阿久梨絵でした!

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