こんにちは、阿久梨絵です!
「画像がぼやけて見える」「スマホだと荒い」「拡大すると滲む」——そんな Web 画像の悩み、意外と多いんです。
この記事では、Webで画像がぼやける原因と、CSSでできる対処法を実装者視点+UX設計で解説します。
以下表記上、半角<は、全角<を使用しています。
原因①:画像サイズと表示サイズが一致していない
例
html
<img src=”banner.jpg” width=”600″ height=”400″>
→ 実際の画像サイズが300×200だと、2倍に引き伸ばされてぼやける
対処法
・画像は表示サイズ以上の解像度で用意する(1.5〜2倍が理想)
・CSSでサイズを制御し、HTML側では原寸を使う
css
img {
width: 100%;
height: auto;
}
「小さい画像を大きく見せる」のがぼやけの原因。逆に“余裕を持たせる”のが正解
原因②:高解像度ディスプレイ(Retina)に非対応
・Retinaディスプレイでは、1pxが物理的に2px以上で表示される
・通常の画像だと“粗く見える”現象が起きる
対処法
・2倍サイズの画像を用意し、CSSで縮小表示
<img src=”logo@2x.png” width=”100″ height=”50″>
・または、SVGやWebP形式を使ってスケーラブルに
原因③:object-fitやbackground-sizeの使い方ミス
NG例
css
background-size: cover;
→ アスペクト比が合わないと引き伸ばされてぼやける
対処法
・object-fit: contain; や background-size: contain; を使う
・aspect-ratioプロパティで縦横比を固定
css
img {
object-fit: contain;
aspect-ratio: 16 / 9;
}
“見せたい範囲”と“画像の比率”を合わせることで、ぼやけずに美しく表示
原因④:画像形式の選び方が不適切
| 形式 | 特徴 | ぼやけ対策 |
|---|---|---|
| JPEG | 圧縮率高/劣化あり | 写真向け/高画質で保存 |
| PNG | 可逆圧縮/透明対応 | UI・ロゴ向け/高解像度推奨 |
| WebP | 高圧縮+高画質 | 画像軽量化+画質維持に最適 |
| SVG | ベクター形式/拡大しても劣化なし | ロゴ・アイコンに最適 |
「軽さ」だけで選ぶとぼやける。“用途に合った形式”が鍵
ビジュアル演出Tips
・画像は白抜き+シャドウ+余白で“読み物としてのビジュアル設計”を演出
・CTAボタン横のアイコンはSVGで浮かせる演出が効果的
・人物写真は視線が読者に向いているものを選ぶと滞在率UP
“ぼやけない”だけでなく、“印象に残る”画像設計がUXを変える
まとめ
Web 画像がぼやける原因は、サイズ・形式・表示方法のズレ。
CSSでの対処と、画像そのものの設計を見直すことで、視覚的UXは劇的に改善します。
弊社では、こうした“見え方から設計するUI”を今後も発信していきます。
阿久梨絵でした!
