こんにちは、阿久梨絵です!
プロジェクト管理や見積もりでよく使われる「 1人月 」という単位。
でも、ふと疑問に思いませんか?
「同じ1人月でも、作業量が違うのはなぜ?」
「ベテランと新人で“1人月”の意味が変わる?」
今回は、そんな“工数の不思議”をやさしく紐解いていきます。
そもそも「1人月」って何?
「1人月」とは、1人が1ヶ月間働いたときの作業量を表す単位です。
一般的には、1ヶ月=20営業日、1日=8時間として、160時間分の作業量と換算されます。
でもここで重要なのは、「時間」ではなく「成果」です。
能力によって“成果量”が変わる
たとえば、同じ160時間働いても…
| 作業者 | スキル | 1人月でできること |
|---|---|---|
| ベテラン | 高い | 設計+実装+レビューまで完了 |
| 中堅 | 普通 | 実装+テストまで完了 |
| 新人 | 初級 | 実装の一部+修正対応 |
→ つまり、「1人月=同じ時間」でも、成果の質と量は人によって違うのです。
なぜこのズレが起きるのか?
・スキル差:経験や知識によって、作業スピードや精度が変わる
・ツール活用力:効率的なツールを使えるかどうかで時間が変わる
・コミュニケーション力:周囲との連携がスムーズかどうかも影響
・集中力・体力:同じ時間でも、集中できる時間は人によって違う
見積もりでの“落とし穴”
「1人月=160時間だから、5人月あれば終わるはず!」
…と思っていたら、実際には終わらないことも。
それは、作業者の能力を考慮していない見積もりが原因かもしれません。
対策:見積もりは“人”を見て作る
・スキルマップを活用する:誰が何をどれだけできるかを可視化
・過去の実績を参考にする:同じ作業を誰がどれだけ時間かけたか
・バッファを設ける:想定外の遅れや修正に備える余裕を持つ
・役割ごとの単価を調整する:同じ1人月でも、金額に差をつける
まとめ
「 1人月 =160時間」はあくまで目安。
本当に大切なのは、その時間で何ができるかという“成果の質”です。
プロジェクトを成功させるには、
「人月」ではなく「人力」を見極めることが、やさしい第一歩かもしれません。
これからも、弊社では“納得できるIT情報”をやさしく発信していきます。
阿久梨絵でした!
