こんにちは、阿久梨絵です!
500GB、1TB、2TB──
パソコン のストレージ容量は、なぜか“ちょうどいい数字”ばかり。
でも、仕様上234GBとか、612GBとかあってもいいはず。
この“キリの良さ”には、ちゃんと理由があります。
1. 単位のトリック──GBとGiBのズレ
まず前提として、メーカーが使う「GB」は1000進法。
でもOS(Windowsなど)は1024進法(GiB)で表示する。
・1GB = 1,000,000,000バイト
・1GiB = 1,073,741,824バイト
つまり、500GBのSSDは、OS上では約465GiBに見える。
「なんか少ない…」と感じるのは、単位の違いによる“見せかけ”。
2. なぜ“キリのいい数字”にするのか?
マーケティングの都合
・「500GB」「1TB」と言ったほうがわかりやすく、売りやすい
・中途半端な数字(例:234GB)は、安っぽく見える
・キリのいい数字は、価格帯や製品ラインナップを整理しやすい
製造の都合
・ストレージは一定のチップ構成で作られる(例:128GB単位)
・実際の容量は、予備領域やエラー訂正領域を含むため、
ユーザーが使える容量は“ちょうど”ではない
規格の都合
・SATA、NVMe、USBなどの規格で、容量の区切りが標準化されている
・OSやファイルシステム(NTFS, exFATなど)も、特定の容量で最適化されている
3. 「234GBのPC」があってもいいのに、なぜない?
・中途半端な容量は、製品としての魅力が薄い
・サポートや在庫管理が複雑になる
・「500GBモデル」「1TBモデル」としたほうが、ユーザーに選ばれやすい
つまり、技術的には可能でも、商売としては不利。
4. 実は“キリのいい数字”は幻想
| 表示容量 | 実際の使用可能容量(目安) |
|---|---|
| 500GB | 約465GiB |
| 1TB | 約931GiB |
| 2TB | 約1.86TiB |
数字は“キレイ”でも、中身は削られている。
このズレに気づいた人だけが、本当のスペックを見抜ける。
まとめ
パソコン の容量が500GBや1TBなのは、
・単位のズレ
・マーケティングの都合
・製造と規格の最適化
この3つが絡み合った結果。
「234GBじゃダメなの?」という違和感には、ちゃんとした“売る側の論理”がある。
でも、それに気づいたあなたは、もう“スペックの見方”が変わっている。
阿久梨絵でした!
