こんにちは、阿久梨絵です!
「この作業、〇〇さんしかできない」
「なんとなく、こうやると上手くいく」
──そんな“勘”や“経験”に頼ったノウハウ、放置していませんか?
それはまさに 暗黙知の放置 。
そして、プロジェクトが止まる最大のリスクです。
暗黙知とは?
暗黙知とは、言語化されていない知識や技術のこと。
熟練者の「勘」や「コツ」「空気の読み方」など、経験に基づく知見が該当します。
対して、マニュアルや手順書のように誰でも理解できる知識は形式知と呼ばれます。
暗黙知は価値が高い。
でも、放置すると“属人化”という落とし穴に。
暗黙知を放置するとどうなる?
| リスク | 内容 |
|---|---|
| 属人化 | 特定の人しか業務を理解しておらず、抜けると止まる |
| 引き継ぎ困難 | ノウハウが言語化されていないため、教育コストが増加 |
| 再現性の欠如 | 他のメンバーが同じ成果を出せない |
| 生産性の低下 | 試行錯誤が増え、業務効率が落ちる |
| リスク管理不能 | 問題発生時に原因が追えず、対応が属人的になる |
暗黙知を形式知に変えるには?
SECIモデルを活用する
野中郁次郎教授が提唱した「知識創造理論」。
暗黙知 → 形式知 → 組織知へと変換するプロセス。
1. 共同化:熟練者と一緒に作業し、感覚を共有
2. 表出化:言語化・図式化してマニュアル化
3. 連結化:形式知同士を組み合わせて体系化
4. 内面化:他者が実践し、自分の暗黙知として吸収
ドキュメント化+レビュー
・スクリーン録画+音声解説
・スライド+実例つき手順書
・チームレビューで“わかりにくさ”を洗い出す
AI活用でナレッジ抽出
生成AIやRAG技術を使えば、チャットログやメールから非構造データを整理して形式知化することも可能。
まとめ
暗黙知は、企業にとって貴重な資産。
でも、それが個人の頭の中だけにある状態では、組織の成長を止めてしまいます。
ノウハウは、共有してこそ価値になる。
属人化を防ぎ、再現性のあるチームをつくるために──
今こそ、暗黙知を形式知に変える一歩を。
阿久梨絵でした!
