こんにちは、阿久梨絵です!
iOS26 にアップデートしてから、「いつも使っているWebサービスで、毎回ログインや認証が求められるようになった…」という声が増えています。
これは単なる不具合ではなく、Appleが進めるセキュリティ強化とプライバシー保護の仕様変更によるものです。
本記事では、原因と対策をわかりやすく整理し、UX設計や情報発信の視点からの考察も交えてご紹介します。
原因①:自動認証(Private Access Token)の仕様変更
iOS26 では、Appleの「自動認証」機能(Private Access Token)が強化されました。
これは、CAPTCHAなどの煩雑な認証を省略するための仕組みですが、Webサイト側がこの機能に対応していない場合、毎回認証が必要になります。
Apple側の条件(満たしている場合)
・iOS 26以降のデバイス
・Apple IDにサインイン済み
・自動認証がオン(設定 → Apple ID → サインインとセキュリティ)
原因②:SafariやWi-Fiのプライバシー設定
AppleはiOS 26でプライバシー保護をさらに強化しています。
その結果、以下の設定がオンになっていると、IP制限やCookieベースの認証を使っているWebサービスでログインが通らない・保持されないことがあります。
確認すべき設定項目
| 設定項目 | 推奨状態 |
|---|---|
| Wi-Fi → IPアドレスのトラッキング制限 | オフ |
| Safari → サイト越えトラッキングを防ぐ | オフ |
| Safari → IPアドレスを非公開 | オフ |
対策:ユーザー側とサイト側の両面から
ユーザー側でできること
・Safariのプライバシー設定を一時的にオフにして挙動を確認
・Webサービスの「ログイン状態を保持する」設定がある場合は有効にする
・Safari以外のブラウザ(Chromeなど)で挙動を比較してみる
サイト管理者側で必要なこと
・AppleのPrivate Access Tokenに対応する(開発者向けドキュメントあり)
・Basic認証からOAuthやセッションベースの認証方式へ移行
・CookieのSameSite属性やセッション保持の設計を見直す
状況別の原因と対策まとめ
| 状況 | 考えられる原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 毎回ログインが必要 | WebサイトがAppleの自動認証に未対応 | サイト側の対応を待つ/ログイン保持設定を確認 |
| 認証後すぐにログアウトされる | Cookieやセッションの制限 | Safariのプライバシー設定を見直す |
| アプリ内ブラウザで認証が通らない | 自動認証がSafari以外では非対応 | Safariで開いて利用する |
UX設計の視点から考える
「毎回認証が必要になる」ことは、ユーザー体験としてはストレス要因です。
しかし、セキュリティとプライバシー保護の強化という背景がある以上、単純な“不便”とは言い切れません。
UX改善のヒント
・認証頻度を減らすためのセッション設計の見直し
・自動認証対応によるCAPTCHA排除
・IP制限ではなくユーザーIDベースの認証へ移行
まとめ
iOS26 の仕様変更は、セキュリティとプライバシー保護の観点からは正当な進化です。
ただし、Webサービス側の対応が追いついていない場合、ユーザーにとっては「毎回認証」というUXの低下につながります。
仕方ない…で終わらせず、設定の見直しやサイト側の対応を進めることで、快適な利用環境を取り戻すことが可能です。
阿久梨絵でした!
