こんにちは、阿久梨絵です!
IAM (Identity and Access Management)は、ユーザーの身元を確認し、適切なアクセス権限を与える仕組み。
クラウド時代のセキュリティは、境界防御ではなく「個人単位の信頼」に移行しており、 IAM はその中心にある技術です。
なぜ今IAMが重要なのか?
・ゼロトラスト:誰も信用しない前提で設計するセキュリティモデル
・マルチクラウド環境:複数のサービスを横断するID管理が必要
・リモートワークの常態化:社外からのアクセスが前提になる
つまり、「誰が、何に、どこからアクセスするか」を常に管理することが、企業の信頼性そのものになる。
IAMの主要機能
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| 認証(Authentication) | ユーザーが“誰か”を確認する(例:パスワード、MFA) |
| 認可(Authorization) | ユーザーが“何にアクセスできるか”を制御する |
| ロール管理 | 部門・職種ごとにアクセス権限を設計 |
| ログと監査 | いつ・誰が・何をしたかを記録し、可視化する |
最新IAMトレンド(2025年)
・IAM Access Analyzer:AWS環境での権限チェックを自動化
・動的アクセス制御(ABAC):属性ベースでリアルタイムに権限を判断
・IGA(Identity Governance and Administration):ID管理とコンプライアンスを統合
これらの技術は、セキュリティとUXの両立を可能にする鍵です。
IAMは“見えないUX”である
IAMは、ユーザーが気づかないところで安心感とスムーズさを支えるUXの裏側。
たとえば
・ログインが一瞬で終わる → 信頼されている感覚
・不正アクセスが即ブロック → ブランドへの信頼が落ちない
・権限が明確 → 社内の混乱が起きない
つまり、IAMは“ブランドの信頼性”を支えるインフラであり、
明快で構造的な設計思想を持つブランドほど、IAMの恩恵を最大化できる。
まとめ
IAM は、単なるセキュリティ技術ではない。
それは、ユーザー体験・ブランド信頼・組織運営のすべてを支える“見えない設計”だ。
ゼロトラスト時代において、IAMをどう設計するかが、
「誰に選ばれるか」「誰に信頼されるか」を決める分岐点になる。
阿久梨絵でした!
