こんにちは、阿久梨絵です!
Windows の設定画面にある「高速スタートアップ」。
名前からして“速くなる”と思いがちですが、本当に速いのか?何が速くなるのか?
この記事では、弊社が実際に検証した体感速度・仕組み・メリット/デメリットを解説します。
高速スタートアップって何してるの?
高速スタートアップ(Fast Startup)は、シャットダウン時に一部のシステム情報を保存しておき、次回起動時にそれを読み込むことで起動を高速化する機能です。
実際の動き
・完全なシャットダウンではなく、“ハイブリッドスリープ”に近い状態
・カーネルやドライバ情報をhiberfil.sysに保存
・次回起動時にゼロから起動せず、保存状態を復元
つまり、「完全に電源を切った状態からの起動」ではなく、“半分スリープ”からの復帰
実測してみた:ON vs OFFの起動時間比較
| 状態 | 起動時間(電源ボタン → ログイン画面) |
|---|---|
| 高速スタートアップ ON | 約8秒 |
| 高速スタートアップ OFF | 約15秒 |
※検証環境:Windows 11 / NVMe SSD / Core i5 / メモリ16GB
起動時間は約7秒短縮。ただし、SSD環境では差が縮まる傾向あり。
体感速度はどう変わる?
・ロゴ表示 → ログイン画面までのテンポ感が明らかに違う
・起動後のデスクトップ表示までの待機時間も短縮
・ただし、再起動時は高速スタートアップが無効になるため、差は出ない
「毎日電源ON→作業開始」の人には、確実に時短効果あり
デメリット・注意点
高速スタートアップONで起こりがちな問題
・一部のUSB機器が正しく初期化されない
・BIOS設定変更が反映されないことがある
・デュアルブート環境では他OSとの干渉が起きる可能性
OFFにすべきケース
・OSの再インストールやドライバ更新を頻繁に行う人
・古いPCや周辺機器との互換性が不安定な場合
・デュアルブート(Linux併用など)をしている場合
ON/OFFの切り替え方法
1. 「コントロールパネル」 → 「電源オプション」 → 「電源ボタンの動作を選択」
2. 「現在利用できない設定を変更します」をクリック
3. 「高速スタートアップを有効にする」のチェックをON/OFF
設定変更後は一度シャットダウンしてから起動しないと効果が反映されない
まとめ
高速スタートアップは、完全な起動ではなく“復元”による時短。
SSD環境では差が小さいものの、毎日の起動テンポを整えるUX設計としては有効です。
ただし、互換性や再起動との違いを理解した上で使うべき機能でもあります。
阿久梨絵でした!
