【保存版】 Webブラウザ の歴史──MosaicからChromeまでの進化と戦い

こんにちは、阿久梨絵です!
今や当たり前のように使っている Webブラウザ
でも、その誕生は意外と最近──1990年代に始まった技術革新のひとつです。
今回は、Webブラウザの誕生から現在までの進化の歴史を、主要な転換点とともに振り返ります。

1990年:最初のWebブラウザ「WorldWideWeb」

Webブラウザの原点は、ティム・バーナーズ=リーがCERN(欧州原子核研究機構)で開発した「WorldWideWeb(後にNexusと改名)」です。
このブラウザは、HTML・HTTP・URLというWebの基本要素を同時に設計した画期的なソフトウェアでした。

テキストベースで、画像表示は非対応
UNIX環境で動作
ハイパーリンクによるページ間移動が可能

この技術が、後のWebの爆発的普及の土台となりました。

1993年:画像表示可能な「Mosaic」の登場

米国NCSA(スーパーコンピュータ応用研究所)でマーク・アンドリーセンらが開発した「Mosaic」は、初めて画像とテキストを同時に表示できるWebブラウザでした。

GUIベースで直感的な操作が可能
WindowsやMacにも対応
一般ユーザーにもWebが身近に

このMosaicの登場が、Webの商用化と一般化の引き金となりました。

1994年〜1998年:Netscape vs Internet Explorerの“第一次ブラウザ戦争”

Mosaicの成功を受けて、アンドリーセンは「Netscape Communications」を設立
そこで開発された「Netscape Navigator」は、1990年代半ばのWebブラウザ市場を席巻します。

・1995年:Windows 95に「Internet Explorer(IE)」が登場
MicrosoftがOSにIEをバンドルし、急速にシェアを拡大
NetscapeはJavaScriptを開発し、Webの表現力を向上

この時代は、機能競争とシェア争いが激化した“ブラウザ戦争”の時代でした。

2000年代:IEの独占とFirefoxの反撃

IEはWindowsに標準搭載され、一時は90%以上のシェアを獲得
・しかし、セキュリティ問題や更新の遅れが批判される
・2004年:Mozillaが「Firefox」をリリースし、軽快さと拡張性で人気を獲得

この時期は、オープンソースの力が商用ブラウザに対抗し始めた時代です。

2008年:Google Chromeの登場と“第二次ブラウザ戦争”

Googleが発表した「Chrome」は、高速・軽量・シンプルな設計で瞬く間に人気を集めました。

独自のレンダリングエンジン「Blink」
タブごとのプロセス分離で安定性向上
拡張機能の豊富さとGoogleサービスとの連携

Chromeの登場は、IEの衰退とWeb標準の再定義を加速させました。

2010年代〜現在:スマホ時代と多様化

iPhoneの普及により、Safariがスマホブラウザの主流に
AndroidではChromeが標準搭載
Brave、Edge(Chromiumベース)、Vivaldiなど、プライバシーやUIに特化した新興ブラウザも登場

現在は、用途・デバイス・価値観に応じてブラウザを選ぶ時代へと進化しています。

まとめ

Webブラウザ の歴史は、技術革新とユーザー体験の進化の連続です。
・MosaicがWebの扉を開き
・NetscapeとIEが市場を争い
・Firefoxがオープンソースの力を示し
・Chromeが速度とUXで再定義し
・スマホ時代にSafariとChromeが主流に

これからも、Webブラウザは私たちの情報との関わり方を変え続ける存在であり続けるでしょう。
阿久梨絵でした!

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