こんにちは、阿久梨絵です!
REST (Representational State Transfer)は、Webサービスの設計原則のひとつで、HTTPをベースにしたシンプルで柔軟な通信スタイルです。
Web上のリソース(データ)をURLで表し、GET・POST・PUT・DELETEなどのHTTPメソッドで操作します。
RESTの基本原則
クライアント・サーバー分離
・UIとデータ処理を分離し、役割を明確にする。
ステートレス(無状態)
・各リクエストは独立しており、サーバーはクライアントの状態を保持しない。
キャッシュ可能
・レスポンスにキャッシュ情報を含めることで、通信効率を向上。
統一インターフェース
・一貫した操作方法(URL+HTTPメソッド)でリソースを扱う。
RESTとSOAPの違い
| 比較項目 | REST | SOAP |
|---|---|---|
| 種類 | アーキテクチャスタイル | 通信プロトコル |
| データ形式 | JSON, XML, HTMLなど | XMLのみ |
| 通信方式 | 主にHTTP | HTTP, SMTP, TCPなど |
| 実装の柔軟性 | 高い(自由度あり) | 低め(厳格な仕様) |
| セキュリティ | HTTPSなどで対応 | WS-Securityなど高度な機能あり |
| 処理の軽さ | 軽量で高速 | 重くて複雑になりがち |
| キャッシュ | 可能 | 不可(基本的に) |
| モバイル・IoT対応 | 得意 | 不向きなケースも多い |
RESTが選ばれる理由
・軽量で高速:JSON形式が主流で、通信量が少なくモバイルにも最適
・実装が簡単:URLとHTTPメソッドだけで直感的に設計できる
・柔軟性が高い:仕様に縛られず、開発者の自由度が高い
・APIの主流:Google MapsやTwitterなど、多くのパブリックAPIがREST形式
SOAPが選ばれる場面
SOAPは、RESTよりも重く複雑ですが、以下のような場面では今も活躍しています。
・金融・医療など、セキュリティや信頼性が最重要な業界
・トランザクション管理やエラー処理が厳密に必要なシステム
・レガシーシステムとの連携が求められる企業環境
まとめ
RESTは、軽量・柔軟・高速なWeb通信のスタイルとして、現代のAPI開発の主流です。
一方、SOAPは堅牢・厳格・高セキュリティな通信が求められる場面で今も使われています。
どちらが優れているかではなく、目的に応じて選ぶことが重要です。
阿久梨絵でした!
