こんにちは、阿久梨絵です!
私たちが日常で使っている数字──「1、2、3…」と続く“10進数”は、とても自然でなじみ深いもの。
でも、 コンピュータ の世界では「0と1」だけの“2進数”が使われています。
ふと、こんなことを考えてみました。
「もしコンピュータが、私たちと同じように“10進数”で動いていたら、どうなっていたんだろう?」
今回はそんな“ありえたかもしれない世界”を、やさしく想像してみます。
まず、なぜ今は2進数なの?
コンピュータの中では、電気が「流れている(オン)」か「流れていない(オフ)」かの2択しかありません。
この“はっきりした2択”が、2進数の「0と1」にぴったりなんです。
・0=オフ(電気が流れていない)
・1=オン(電気が流れている)
だから、コンピュータは「0と1」だけで世界を動かしているんですね。
では、10進数だったらどうなる?
① ハードウェアがめちゃくちゃ複雑になる
10進数は「0〜9」の10種類の状態を持ちます。
つまり、電気の流れを10段階で判別しなければならず、部品の設計がとても難しくなります。
「ちょっとだけ流れてる」「まあまあ流れてる」などの“あいまいな電気”を正確に判別する必要がある
これは、誤作動やエラーの原因にもなりやすく、安定した動作が難しくなるんです。
② 処理速度が落ちる可能性も
2進数は「オン・オフ」だけなので、切り替えが速くてシンプル。
10進数だと、複雑な判断が必要になるため、処理速度が落ちる可能性があります。
「0から9までのどれか」を毎回判断するのは、ちょっと時間がかかるかも…
③ エネルギー効率も悪くなるかも
複雑な回路や判定が必要になると、消費電力も増える可能性があります。
つまり、スマホのバッテリーも今より早く減ってしまうかもしれません。
「かわいいスマホ」が、ちょっと“電気食い”になっちゃうかも…
まとめ
コンピュータが「0と1」だけで動いているのは、シンプルで確実だから。
それはまるで、「白と黒だけで描かれた絵が、豊かな世界を見せてくれる」ようなもの。
もし10進数だったら──
もっと複雑で、もっと不安定で、もっと“違和感のある”世界になっていたかもしれません。
だからこそ、シンプルな2進数の世界は、やさしくて安心感があるんですね。
阿久梨絵でした!
