こんにちは、阿久梨絵です！
パソコン の電源を入れたときに聞こえる「ピッ」という音。
あれって、なんだか懐かしくて、ちょっと安心しますよね。
でもふと疑問が浮かびませんか？
「この“ピッ”って、どこから鳴ってるの？」
「なんのために鳴ってるの？」
今回はそんな“起動音の正体”をやさしく紐解いていきます。
鳴っているのは「電子ブザー」！
パソコンの「ピッ」は、マザーボードに搭載された電子ブザー（スピーカー）が鳴らしています。
このブザーは、BIOS（バイオス）という基本プログラムが制御していて、起動時に「異常がないか」をチェックした結果を、音で知らせてくれるんです。
つまり、「ピッ」はパソコンの自己診断の“合格通知”なんです。
BIOSってなに？
BIOS（Basic Input/Output System）は、パソコンの電源を入れたときに最初に動くプログラム。
OSよりも先に、ハードウェアがちゃんと動くかどうかをチェックします。
このチェックは「POST（Power-On Self Test）」と呼ばれ、
CPU・メモリ・グラフィックボードなどが正常かどうかを確認します。
すべて問題なし → 「ピッ！」と1回鳴る
問題あり → 「ピッピッ」や「ピーーー」など、音のパターンでエラーを知らせる
音の種類でわかる“異常の場所”
BIOSの種類によって、ビープ音のパターンは異なります。
たとえば
| 音のパターン | 意味 | 対処のヒント |
|---|---|---|
| ピッ（短音1回） | 正常起動 | 問題なし！ |
| ピッ・ピッ（短音2回） | CMOS設定エラー | BIOS初期化で改善することも |
| ピー・ピッ（長音＋短音） | メモリエラー | メモリの接続確認 |
| ピー・ピッ・ピッ | グラフィックボードの接続不良 | ケーブルや挿し直しを確認 |
音の“リズム”が、パソコンの“体調”を教えてくれるんですね。
昔のパソコンは「音」で会話していた
今のパソコンは画面にエラーメッセージが出ますが、
昔のパソコンは、画面が映る前に“音だけ”で状態を伝えていました。
「ピッ」は、パソコンが「準備OK！」と教えてくれる、
ちいさな声なんです。
まとめ
・起動音「ピッ」は、マザーボードの電子ブザーが鳴らしている
・BIOSがハードウェアをチェックして、異常がなければ1回だけ鳴る
・異常があると、音のパターンでエラーを知らせてくれる
あの「ピッ」は、 パソコン からの“ごあいさつ”だったんですね。
阿久梨絵でした！
