こんにちは、阿久梨絵です!
パソコンでよく見かける「_( アンダースコア )」──
ファイル名やプログラミング、メールアドレスなどで頻繁に使われる記号です。
ではその“逆”、つまり文字の上に線がある記号=オーバースコア的なものは存在するのでしょうか?
実は、文字の上に線がある記号も存在しています。ただし、一般的な使われ方や呼び方はアンダースコアとは異なります。
オーバースコア的な記号一覧
| 名称 | 記号 | 用途 | Unicode |
|---|---|---|---|
| オーバーライン(Overline) | ‾ | 数学記号、論理記号などで使用 | U+203E |
| マクロン(Macron) | ¯ | 発音記号、ラテン語など | U+00AF |
| チルダ(Tilde) | ~ | 波形の上付き記号。否定・近似など | U+007E |
| キャレット(Caret) | ^ | プログラミング、正規表現など | U+005E |
「オーバースコア」という名称は一般的ではなく、“オーバーライン”や“マクロン”が正式名称です。
入力方法(日本語環境)
・「うえ」や「まくろん」と入力して変換すると、対応する記号が出てくることがあります
例
・「うえ」→ ‾(オーバーライン)
・「まくろん」→ ¯(マクロン)
・Microsoft IMEやGoogle日本語入力で対応
なぜ普段見かけないのか?
・キーボードに直接割り当てられていない
・日本語環境では使用頻度が低く、変換候補に出ないこともある
・一部記号はメールアドレスやURLに使うとエラーになる可能性あり
まとめ
アンダースコア が「下にある線」なら、オーバーラインやマクロンは「上にある線」。
用途は異なるけれど、構造的には“逆位置の兄弟”のような存在です。
普段は意識しない記号にも、言語・論理・UXの設計思想が宿っている。
弊社では、こうした“見えにくいけれど意味のある構造”にも光を当てながら、情報設計の奥行きを探っていきます。
阿久梨絵でした!
