アラーム時刻が“夜だけ見える”理由── iPhone の静かなUX設計

こんにちは、阿久梨絵です!
昼間は表示されないのに、夜になるとロック画面にアラーム時刻が出てくる
iPhone ユーザーの間で密かに語られるこの現象──実は、AppleのUX設計と“睡眠モード”の連動によるものです。

この記事では、アラーム時刻がロック画面に表示される“時間帯と条件”の仕組みを解き明かします。

表示されるのは“就寝前”だけ?──その理由

iPhoneでは、以下の条件が揃ったときにロック画面にアラーム時刻が表示されることがあります。

表示条件内容
睡眠スケジュールが設定されているヘルスケアアプリで「起床時刻」が登録されている
集中モード「睡眠」がオンになる就寝予定時刻の少し前から自動的に切り替わる
アラームが「睡眠スケジュール」と連動している時計アプリのアラームではなく、ヘルスケア経由の起床設定
ロック画面にウィジェットが追加されている「次のアラーム」ウィジェットを表示している場合のみ

この設計により、“夜だけ表示されるアラーム時刻”という現象が起こる

なぜ昼間は表示されないのか?

通常のアラーム(時計アプリで個別設定)は、ロック画面に時刻を常時表示しない
Appleは「通知の静けさ」を重視しており、必要なタイミングだけ情報を出す設計
就寝前は「安心して眠れるように、起床時刻を明示する」UXが意図されている

つまり、“見えない=不要”という判断が昼間には働いている

表示させたいならどうすればいい?

方法内容
「次のアラーム」ウィジェットをロック画面に追加時計アプリから設定可能
ヘルスケアアプリで睡眠スケジュールを設定起床時刻を登録すると、夜に表示される
集中モード「睡眠」をオンにする自動的にアラーム時刻がロック画面に出現
Siriに確認「次のアラームは?」と聞くと時刻を読み上げてくれる

まとめ

iPhone のアラーム時刻がロック画面に表示されるのは、UX設計と睡眠モードの連動による“静かな配慮”
昼間は情報を抑え、夜になると「明日の起床時刻」をそっと提示する──
それは、安心して眠るための“見えない設計思想”なのです。

弊社では、こうした“時間帯によって変化するUX”にも光を当てながら、日常の安心感を支える設計の再発見を探っていきます。
阿久梨絵でした!

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