こんにちは、阿久梨絵です!
レトロPCや8ビットマシンに心ときめく方も多いと思います。
でもふと疑問が浮かびませんか?
「8ビットの前って、4ビットとか2ビットの パソコン ってあったの?」
今回はそんな“ビット数の歴史”を、やさしく紐解いていきます。
そもそも「ビット」ってなに?
ビットとは、コンピュータが扱う最小単位の情報。
ビット数が増えるほど、一度に処理できるデータ量が増えるという意味になります。
| ビット数 | 処理能力 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 1ビット | ON/OFFだけ | リレー回路など |
| 4ビット | 数字の計算ができる | 初期の電卓・組み込み機器 |
| 8ビット | 文字や簡単な画像も扱える | 初期のパソコン・ゲーム機 |
| 16ビット〜 | より複雑な処理 | 現代のPC・スマホへ進化 |
4ビットマシンは“あった”!でもパソコンではない
1971年、インテルが発表した世界初のマイクロプロセッサ「Intel 4004」は、なんと4ビットCPUでした。
これは日本のビジコン社の電卓用に開発されたもので、パソコンではなく“組み込み機器”向けだったんです。
つまり、4ビットマシンは存在したけど、パソコンではなかったということ。
2ビットマシンは“ない”けど、考え方としては存在する
2ビットというのは、情報量が少なすぎて汎用的な処理ができないため、
「2ビットCPU」という形では登場していません。
ただし、リレー回路や初期の論理回路では、2ビット相当の処理をしていたものもあります。
それは「コンピュータ」というよりは、“計算装置”や“制御回路”と呼ばれるもの。
パソコンとしての起源は“8ビット”から
1975年、米国MITS社が発売したAltair 8800が、8ビットCPU(Intel 8080)を搭載したマイコンキットとして登場。
これが、パソコンの原型とされています。
その後、Apple IIやPC-8001など、8ビットパソコンの時代が本格的に始まります。
つまり、パソコンの“はじまり”は8ビットから。
それ以前は、電卓や制御機器の世界だったんですね。
まとめ
・2ビットCPUは存在しないけど、考え方としてはあった
・4ビットCPUは存在したけど、 パソコン ではなく電卓などの組み込み機器向け
・パソコンの起源は8ビットCPUから始まった
技術の進化は、まるで“脳の成長”のよう。
小さな計算から、世界をつなぐパソコンへ──その歩みはとてもやさしく、力強いものでした。
阿久梨絵でした!
