“ 日本語UI ”の読ませ方:縦書き・ルビ・余白の正解

こんにちは、阿久梨絵です!
英語UIのテンプレートをそのまま日本語に置き換えると、読みにくい・伝わらない・違和感がある——そんな経験、ありませんか?
日本語UI には、日本語ならではの視線・リズム・文化的文脈が存在します。

この記事では、“日本語UIの読ませ方”の設計術を、縦書き・ルビ・余白の3つの軸で解説します。

1. 縦書き:情報の“流れ”を変える力

いつ使うべきか?

文化的・感情的なコンテンツ(例:ストーリー、詩、人物紹介)
日本語のリズムを活かしたい場面
スマホ画面での視線誘導を縦方向にしたいとき

実装ポイント

css
.vertical-text {
writing-mode: vertical-rl;
text-orientation: mixed;
}

・仮名と漢字のバランスが縦書きで自然になる
余白は左右に広く取ることで“呼吸感”が生まれる
・フォントはZen Maru GothicUD教科書体が相性◎

2. ルビ(ふりがな):情報補足ではなく“リズム設計”

使うべき場面

専門用語や固有名詞の補足
ブランド名や造語の読み方提示
縦書きとの併用で“雑誌的テンポ”を演出

実装例(HTML)

<ruby>技術者<rt>エンジニア</rt></ruby>

・ルビは“補足”ではなく“演出”として使う
フォントサイズは本文より小さく、色は同系統で統一
ルビが多すぎると逆に読みにくくなるので、絞って使う

3. 余白:日本語UIの“呼吸”を作る

英語UIとの違い

英語は単語の長さが均一 → 余白少なめでも読める
日本語は漢字・仮名・句読点が混在余白がないと詰まって見える

余白設計のポイント

行間は1.8〜2.2emが理想(読みやすさ重視)
・段落間は明確に空けることで“視線の休憩”を作る
縦書きの場合は左右余白を広めに(スマホなら左右10〜15%)

人物紹介セクション

要素設計ポイント
名前縦書き+白抜き+太字
肩書きルビ付きで読み方を補足
キャッチコピー余白を広く取り、1行ずつ表示でテンポ感を演出
写真視線が読者に向いている日本人モデルを使用

「日本語らしさ」を演出することで、文化的信頼感と視認性が両立

まとめ

日本語UI は、単なる翻訳ではなく文化的な視線設計が必要
縦書き・ルビ・余白を戦略的に使うことで、“読む気にさせるUI”が生まれる。
弊社では、こうした日本語文化とWeb設計の交差点を今後も掘り下げていきます。
阿久梨絵でした!

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